87話 ページ37
ぴょんぴょんと嬉しそうに飛び跳ねるAを筆頭に、俺たち六人は城へ向かった。
だがひとつだけ引っかかることがあった。
「…お前らはこの女の本当の恐ろしさに気付いてない。」
男が最期に言った言葉が、ずっと頭の中でこだましていた。
門を抜けて城内に入ると、玄関の広間にはグルッペンが立っていた。
彼は独特な笑いを混ぜながら嬉しそうに言った。
gr「これで幹部全員揃ったな！今夜はゆっくり休んで、明日は一日中パーティーをしよう！さぁ！寝ろ！！！！」
めちゃくちゃな命令ではあるが、精神的にも肉体的にも憔悴しきっている俺たちにはとても有難いことだった。
部屋に戻り一人きりになると、疲れがどっと湧き出てきた。
眠たい目を擦りながら血で汚れてしまった体を風呂で清めて、歯も磨いてベッドに入ると、微かにピアノの音が聴こえてきた。
きっと、グルッペンが弾いているのだろう。
しっとりとしたそのメロディーに耳を傾けていると、段々瞼が重くなってきた。
しばらくして、どこかの部屋のドアががちゃりと開いたような気がしたが、確かめる気力も無かった。
ロボロの朝の放送と共に目を覚ますと、外はもうすっかり明るくなっていた。
今日は仕事は無いだろうし、スウェットを着ることにしよう。
身支度を済ませて部屋の外に出ると、ちょうどシャオロンも部屋から出てきたところだった。
彼は俺と色違いの黄色のスウェットを着ている。
sha「お、おはよ。おそろっちやん。」
ht「おそろっちか。だいぶ気持ち悪い気がするから着替えようかな。」
sha「ええやんええやん！とりあえず食堂行こうや！」
ht「うん。」
捕らえられてた時に関する質問に答えながら食堂に向かうと、もう既に沢山の兵士が飲んだり食べたりしていた。
だが、幹部の食堂にはグルッペンとAしか居なかった。
二人は、俺とシャオロンを見ると嬉しそうに手を振ったが話しかけてくることはなく、二人で談笑を再開した。
仕方ないのでシャオロンと他愛もない会話をしていると、やがてどんどんと人が集まってきた。
トントンが厨房から沢山の料理を運んで来た瞬間に、宴は始まった。
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Rionn(プロフ) - この小説すっごく面白いです！こんな面白い書類を作っていただきありがとうございます！ (2020年3月12日 11時) (
レス) id: 468eefd495 (このIDを非表示/違反報告)
Rionn(プロフ) - この小説すっごく面白いです！こんな面白い書類を作っていただきありがとうございます！ (2020年3月12日 11時) (レス) id: 468eefd495 (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - ネコミミ七つさん» どういたしましてです！私の貧弱な語彙で理解していただけてとてもうれしいです！小説是非読ませていただきますね！ (2019年2月11日 19時) (レス) id: 7df3c67554 (このIDを非表示/違反報告)
ネコミミ七つ - ありがとうございます。バッチリ理解できました。 あ、あと私ネコの大罪という名前で小説を書いてるんでよかったらみてくださ((殴 (2019年2月11日 19時) (レス) id: 340e6375ee (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - ネコミミ七つさん» ですが、この作品ではメンバーが死に至るという表現をする予定がありませんので、不老不死だという認識を持っていただければと思います。曖昧な設定で申し訳ないです、、。今後とも本作品をよろしくお願いいたします。 (2019年2月11日 19時) (レス) id: 7df3c67554 (このIDを非表示/違反報告)
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