86話 ページ36
『いやだいやだいやだ！もうお前らなんかに捕まりたくない！』
「そんなこと言ったって無駄なんだよ。だって仲間が一人てめぇに殺されてんだ。」
リーダー格らしき男が俺を指差してそう言った。
前線に出ている以上、人の命を奪うのなんて、そう珍しいことでもない。
ましてや、戦争屋な総統を持つうちの国にしてみれば日常茶飯事だ。
仲間が一人減ったことを逆手に取れる奴なんてこのご時世いないと思っていたのだが。
ht「そりゃすみませんでした。」
「はぁ！？それだけかよ！」
男が俺に気を取られているうちに、ゾムが男の背後を取った。
男がゾムの存在に気付いた時には、ゾムがもう既に他の男を葬った後だった。
「……っ！？」
zm「楽しい戦争の邪魔せんといてもらえる？」
ゾムは男の首にナイフを突きつけて、不敵な笑みを浮かべながらそう言うと、男は勇気を振り絞るようにして呟いた。
「…お前らはこの女の本当の恐ろしさに気付いてない。」
zm「は？」
ゾムは一瞬躊躇ったものの、男にとどめを刺した。
男は床に力なく横たわりながらも、震える手でピストルを掴んで引き金を引いた。
銃弾は誰にも当たることはなく、Aもゾムも唖然とした表情を浮かべて立ち竦んでいる。
だが俺は気付いた。
男は俺たち三人のうちの誰かを撃とうとしたのではなく、壁に引っ掛けられていた鍵を粉砕したのだった。
ht「まずい、鍵をやられた。」
zm「はぁ！？そんなことができるんか！何処から逃げる？」
『二人とも、私がいるじゃん！』
Aは嬉しそうに声を上げると、さっき俺とゾムを助け出してくれた時のように鉄塊でドアの鍵を器用に開いた。
外に出ると、辺りは一面花が咲いていた。
少し視線を逸らしてみると、大きな白い側がはためいているのが見える。
zm「勝った、ってことやんな？」
ht「うん。たぶん、俺たちは勝った！」
『ほんとに！？』
三人で馬鹿みたいに喜んで、疲れなんて忘れたように駆け出した。
全力で走ると、地面に大の字になって寝転がるコネシマ、ショッピ君、シャオロンがいた。
『みんなー！！！！』
Aは、爆発的に足の速いゾムを追い越すくらいのスピードで三人の元に駆け寄った。
その声に一番に気付いたショッピ君が上半身を起こして、飛びついた彼女を受け止める。
『勝ったの！？』
kn「プロ結果！圧倒的勝利や！」
sha「さぁ、六人合流できたことやし、帰ろか。」
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Rionn(プロフ) - この小説すっごく面白いです！こんな面白い書類を作っていただきありがとうございます！ (2020年3月12日 11時) (
レス) id: 468eefd495 (このIDを非表示/違反報告)
Rionn(プロフ) - この小説すっごく面白いです！こんな面白い書類を作っていただきありがとうございます！ (2020年3月12日 11時) (レス) id: 468eefd495 (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - ネコミミ七つさん» どういたしましてです！私の貧弱な語彙で理解していただけてとてもうれしいです！小説是非読ませていただきますね！ (2019年2月11日 19時) (レス) id: 7df3c67554 (このIDを非表示/違反報告)
ネコミミ七つ - ありがとうございます。バッチリ理解できました。 あ、あと私ネコの大罪という名前で小説を書いてるんでよかったらみてくださ((殴 (2019年2月11日 19時) (レス) id: 340e6375ee (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - ネコミミ七つさん» ですが、この作品ではメンバーが死に至るという表現をする予定がありませんので、不老不死だという認識を持っていただければと思います。曖昧な設定で申し訳ないです、、。今後とも本作品をよろしくお願いいたします。 (2019年2月11日 19時) (レス) id: 7df3c67554 (このIDを非表示/違反報告)
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