81話 ページ31
zm side
昔から、悪い予感は妙に当たった。
だから悪い予感がした時には、それが現実にならないようにあらかじめ対処するなりしてきた。
でも今回は大丈夫だろうと思っていた。
Aは強かったし、心も強い女だと信じて疑わなかった自分がバカみたいだ。
インカムに流れてきたのは、あのしんぺいが珍しく少しだけ慌てている声で。
［Aちゃんが前線から抜けて城に戻るから見かけなくても心配しないで！］
それだけ言ってぷっつりと切れてしまった音声に、続きがないのか、どうして前線から外れるのかなどを問いかけるも、応答はない。
すぐ近くで人を次々と斬っていたひとらんらんの顔も不安そうに歪んで、インカムに手を当てたりしている。
zm「なぁひとらんらん！俺ちょっとAの様子、」
ht「気持ちはわかる、でも、戦場で個人の感情は無意味かつ邪魔だって知ってるだろ？今は勝利だけに集中しよう。」
zm「でも！」
ht「負けたら！…Aに二度と会えなくなる。だろ？」
俺は何も返すことができなかった。
不老不死の能力者であっても、大きな怪我や致命傷を負えば命を落とすこともある。
それがAに該当しているかもしれないし、もし俺がここで戦死すれば彼女には今後絶対に会うことはできなくなるだろう。
ht「ぞっ、ゾム！」
zm「なんやねn、っあ！？」
突然、後頭部に鈍い痛みが走った。
急に眠たいような感覚になり、自然と目が閉じていく。
遠のいていく意識の中、ひとらんらんが誰かに捕らえられる姿だけが嫌に鮮明に見えた。
zm「や、め、え、」
ht「ゾム！やめろ！目を閉じるな！」
もう眠くなってしまった。
こんなところで、しかも戦闘中に眠るなんて良くないことだと頭ではわかっているのに、意識は遠のいていく一方だ。
少しくらい寝てもいいよな。
起きたら、Aに真っ先に会いに行きたい。
ひとらんらんの悲痛な叫びも、今ではもの凄く遠くから聞こえるような気がした。
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Rionn(プロフ) - この小説すっごく面白いです！こんな面白い書類を作っていただきありがとうございます！ (2020年3月12日 11時) (
レス) id: 468eefd495 (このIDを非表示/違反報告)
Rionn(プロフ) - この小説すっごく面白いです！こんな面白い書類を作っていただきありがとうございます！ (2020年3月12日 11時) (レス) id: 468eefd495 (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - ネコミミ七つさん» どういたしましてです！私の貧弱な語彙で理解していただけてとてもうれしいです！小説是非読ませていただきますね！ (2019年2月11日 19時) (レス) id: 7df3c67554 (このIDを非表示/違反報告)
ネコミミ七つ - ありがとうございます。バッチリ理解できました。 あ、あと私ネコの大罪という名前で小説を書いてるんでよかったらみてくださ((殴 (2019年2月11日 19時) (レス) id: 340e6375ee (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - ネコミミ七つさん» ですが、この作品ではメンバーが死に至るという表現をする予定がありませんので、不老不死だという認識を持っていただければと思います。曖昧な設定で申し訳ないです、、。今後とも本作品をよろしくお願いいたします。 (2019年2月11日 19時) (レス) id: 7df3c67554 (このIDを非表示/違反報告)
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