76話 ページ26
ゾムが謎のリズムで壁を叩くと、急に視界が開けて明るくなり、外に出た。
周りは木々で溢れ、どうやら森の中に出たみたいだ。
ゾムに促されて一歩外に出ると、後ろで穴が閉じた感じがした。
どうやら入り口と同じように木に穴が開く仕組みになっているみたいだ。
辺りを見回すと、見たことのある場所だった。
クリーパー達と一緒に住んでいた場所に近いところだ。
つい最近までこの森に住んでいたというのに、凄く久しぶりに来たような感じがする。
『ここに出るんだ！』
zm「確かここら辺やねんな？クリーパーがおんの。」
『うん、こっち！』
思わず駆け出したが、クリーパー達は探す間も無く姿を現した。
彼等は私の姿を見るとすごく嬉しそうな顔をした。
後ろからついて来ていたゾムにも気づいて、涙を流しているクリーパーも居て、ゾムも彼等に愛されていたんだなぁと改めて実感する。
でものんびりしてはいられない。
再会を喜びたいところではあるが、とりあえず今は戦争のことについて話さなくては。
『ねぇみんな、聞いてほしいの。今日から戦争が始まる。あっちの国と、こっちの国で。その時にこの森が巻き込まれちゃうかもしれないの。』
______わかった。わざわざありがと。あと俺らに協力出来ることは？
クリーパーの言葉でそう言うと、リーダー格である「リッド」という名前のクリーパーが、 落ち着いた様子で答えた。
だが、その他はみんなざわめいていた。
まぁ混乱するのも無理はない話だろう。
zm「大丈夫やで。お前らは安全なところに避難してくれればええよ。」
______伝えとくよ。
ゾムもクリーパーの言葉でそう言って、リッドの頭を撫でた。
クリーパー達は口々にゾムと私に応援の言葉をかけてくれている。
zm「俺らはもう行かなあかんねん。ここに居ない奴らにもこの事伝えといてな。じゃあ。」
『ばいばい。』
元来た道を戻ると、クリーパー達がぞろぞろとついて来てくれた。
先ほどの木の前まで来ると、ゾムは持っていた鍵で穴を開けた。
前に進み出てきたリッドの額にキスをして穴の中に入ると、同じくリッドに強すぎるほどのハグを終えたゾムも後に続いた。
______頑張れよ。
『みんなもね。』
zm「せやで。死んだりせんといてな。」
ゾムの体が全て穴の中に入ると、穴はゆっくりと閉じた。
急に真っ暗になって目が慣れない中、唇に柔らかいものが触れた。
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Rionn(プロフ) - この小説すっごく面白いです！こんな面白い書類を作っていただきありがとうございます！ (2020年3月12日 11時) (
レス) id: 468eefd495 (このIDを非表示/違反報告)
Rionn(プロフ) - この小説すっごく面白いです！こんな面白い書類を作っていただきありがとうございます！ (2020年3月12日 11時) (レス) id: 468eefd495 (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - ネコミミ七つさん» どういたしましてです！私の貧弱な語彙で理解していただけてとてもうれしいです！小説是非読ませていただきますね！ (2019年2月11日 19時) (レス) id: 7df3c67554 (このIDを非表示/違反報告)
ネコミミ七つ - ありがとうございます。バッチリ理解できました。 あ、あと私ネコの大罪という名前で小説を書いてるんでよかったらみてくださ((殴 (2019年2月11日 19時) (レス) id: 340e6375ee (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - ネコミミ七つさん» ですが、この作品ではメンバーが死に至るという表現をする予定がありませんので、不老不死だという認識を持っていただければと思います。曖昧な設定で申し訳ないです、、。今後とも本作品をよろしくお願いいたします。 (2019年2月11日 19時) (レス) id: 7df3c67554 (このIDを非表示/違反報告)
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