74話 ページ24
殆ど全員が食べ終わり、各々今回の戦争について楽しそうに会話していると、突然グルッペンさんが咳払いをしながら立ち上がった。
みんな一斉にグルッペンさんの方を向いて、彼が何かを話し始めるのをじっと待った。
gr「まぁ、わかるとは思うが一応。今日から戦争をする。それぞれ能力があることを悟られぬよう、お前等には我が国の幹部として勝利と平安を齎してほしい。」
みんな口々に「ハイルグルッペン！」と叫んで奇声を上げた。
それを聞いたグルッペンさんは嬉しそうに笑う。
すると今度はトントンさんが立ち上がって、グルッペンさんと目を合わせた。
グルッペンさんは唸り声をあげて顔をしかめた。
tn「おら、行くで。」
gr「浸らせてくれないのか。」
tn「兵士達だって待ってるんやで。」
gr「それもそうか。」
グルッペンさんがトントンさんに連行されて、兵士の食堂へと入っていった。
口では嫌そうにしていたグルッペンさんだったが、その足取りは軽かったし、ひゅーひゅーと微かに口笛まで吹いていた。
ut「可愛いやろ。うちの総統。」
『初めはかっこいい人だと思ってたけど、本当に可愛い人なんだね。』
大先生とそんな話をしながらも、考えていることは戦争についてだった。
クリーパー達が住んでいる森をなんとしてでも守らなくてはならない。
だが、正式に戦争が始まる前に森に行って、この事をクリーパー達に伝えたい。
考えていることはゾムも同じだったようで、私が立ち上がるとゾムも立ち上がった。
kn「どこいくの？」
zm「すぐ帰ってくる。」
kn「え、だからどこに、」
ut「1時間だけやで。」
シッマの言葉を遮るように、大先生がそう言った。
きっと能力を使ったのだろう。
するとゾムは、今まで誰かが使っているところを見たことがないような扉を開いた。
いつも使っている扉と真反対の位置にあるその扉は、きっと隠し扉だろう。
よく目を凝らしてみないと見えないところにドアノブが付いている。
ゾムの後に続いてそこから出ると、中庭に出た。
その中庭はあまり手入れがされていないようで、昔住んでいた森よりも木々が鬱蒼と茂っていた。
『こんなところあったんだ！』
zm「食堂に集まってる時に襲撃されたら逃げられるし、ここなら姿眩ましなんて余裕やろ？」
『なるほど。』
zm「ひとらんらんのお陰で木々は俺らの味方してくれるし。な？」
ゾムは、近くにある小さな白い花にそう言った。
その花は、嬉しそうに揺らいだ。
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Rionn(プロフ) - この小説すっごく面白いです！こんな面白い書類を作っていただきありがとうございます！ (2020年3月12日 11時) (
レス) id: 468eefd495 (このIDを非表示/違反報告)
Rionn(プロフ) - この小説すっごく面白いです！こんな面白い書類を作っていただきありがとうございます！ (2020年3月12日 11時) (レス) id: 468eefd495 (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - ネコミミ七つさん» どういたしましてです！私の貧弱な語彙で理解していただけてとてもうれしいです！小説是非読ませていただきますね！ (2019年2月11日 19時) (レス) id: 7df3c67554 (このIDを非表示/違反報告)
ネコミミ七つ - ありがとうございます。バッチリ理解できました。 あ、あと私ネコの大罪という名前で小説を書いてるんでよかったらみてくださ((殴 (2019年2月11日 19時) (レス) id: 340e6375ee (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - ネコミミ七つさん» ですが、この作品ではメンバーが死に至るという表現をする予定がありませんので、不老不死だという認識を持っていただければと思います。曖昧な設定で申し訳ないです、、。今後とも本作品をよろしくお願いいたします。 (2019年2月11日 19時) (レス) id: 7df3c67554 (このIDを非表示/違反報告)
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