53話 ページ3
zm「会ってないってなんやねん。どこ行ったんやろ、あいつ。」
tn「あ！グル氏！！！」
遠くの方から大きな声を出したのはトントンさんだった。
片手にはまだ男が引きずられていて、恐らくグルッペンさんを探して城の中を回っていたのだろう。
gr「あ、トントン、俺に用事って……だれやねんそいつ！」
グルッペンさんは男を指差して驚きの声を上げる。
まぁあの温和なトントンさんが白目を剥いている男を片手に引きずっていたら誰だって驚くだろう。
tn「まぁ後で話すわ。一応監獄に入れたいからグルッペン鍵持ってついてきて。話はそれからや。」
gr「ん、あぁわかった。じゃあ、ゾムとAは訓練頑張ってな！」
そう言うと、グルッペンさんはトントンさんの方に小走りで向かった。
その背中を見つめていると、ゾムに声をかけられる。
zm「訓練行こうや〜！今めちゃめちゃ動きたいねんけど〜！」
『でも、あんまり無理はしないでね？』
zm「当たり前やんか〜！」
本当にそう思っているのかいないのか、ゾムは語尾を伸ばしてそう言い、歩き出した。
それにしても、なんでゾムは今日こんなに訓練に出たがるのだろう。
隙あらば抜け出してしまうような人だと言うのに。
zm「そうや、Aって向日葵好きなん？」
『向日葵…？好きだけどどうして？』
zm「なんとなく〜。」
そう言って、頭を撫でられる。
頭を撫でられるの自体は嫌いではないのだが、こうして背の高い人に頭を撫でられると子供っぽく見られているのでは、と思ってしまい、なんとなく嫌だ。
それに、ゾムが不老になった年齢と私の今の年齢はさほど変わらないはずだ。
童顔で身長が低いためか、ここの人たちは皆私を年下だと思っているらしいが、きっと私はショッピ君よりも年上なはずだ。
気づいたらもう訓練場に着いていた。
訓練場の中はすっかり活気を取り戻していて、兵士たちは皆訓練に集中しているみたいだった。
その中には、シッマやシャオロンさん、ショッピ君の姿もある。
「Aさん！少し相手をしてもらってもよろしいですか？」
突然、近くにいた兵士に話しかけられる。
何故私に訓練の相手をしてほしいのだろうか。
さっきのはまぐれだし、あまり期待されても困るのだが。
ゾムに助けを求めようと隣を見ても、彼はもう既に違う兵士の相手をしていた。
『は、はい…。私でよければいいですよ。』
「あ、ありがとうございます！うれしいです！」
兵士は、ぺこぺこと頭を下げた。
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Rionn(プロフ) - この小説すっごく面白いです！こんな面白い書類を作っていただきありがとうございます！ (2020年3月12日 11時) (
レス) id: 468eefd495 (このIDを非表示/違反報告)
Rionn(プロフ) - この小説すっごく面白いです！こんな面白い書類を作っていただきありがとうございます！ (2020年3月12日 11時) (レス) id: 468eefd495 (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - ネコミミ七つさん» どういたしましてです！私の貧弱な語彙で理解していただけてとてもうれしいです！小説是非読ませていただきますね！ (2019年2月11日 19時) (レス) id: 7df3c67554 (このIDを非表示/違反報告)
ネコミミ七つ - ありがとうございます。バッチリ理解できました。 あ、あと私ネコの大罪という名前で小説を書いてるんでよかったらみてくださ((殴 (2019年2月11日 19時) (レス) id: 340e6375ee (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - ネコミミ七つさん» ですが、この作品ではメンバーが死に至るという表現をする予定がありませんので、不老不死だという認識を持っていただければと思います。曖昧な設定で申し訳ないです、、。今後とも本作品をよろしくお願いいたします。 (2019年2月11日 19時) (レス) id: 7df3c67554 (このIDを非表示/違反報告)
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