68話 ページ18
gr「楽しみやなぁ！！！！！」
戦争の前だというのに、食卓はどんちゃん騒ぎだった。
そしてすっかり酒が回った国の幹部たちは、今はそれぞれ思い思いに今回の戦争についての願望を語っている。
普通こういう時はお酒なんて飲まなそうなものだが、みんな不老不死の能力者とだけあって回復が早い、戦争前夜だということなんて御構い無しだ。
ゾムとシッマに勧められて、私もお酒を飲んでみたがあまり美味しいとは思えなかった。
しかしまずいと言ってもどんどん飲まされ、なんだかふわふわするし呂律も回らない。
だんだんと重くなってきた瞼を無理矢理こじ開けようとするのも、そろそろ限界だ。
でも、みんな楽しそうにしているのにここで眠ってしまうわけにもいかないだろう。
eml「Aさん眠いやろ？明日の事もあるし寝たほうがええよ？」
『だ、だいじょぶ、だいじょぶれ、す？』
ut「ん〜それだいじょぶじゃないやつや〜！」
エーミールさんの助け舟を完全無視するようで悪いが、今は何となくここにいたい。
大好きな仲間の側で過ごしていたかった。
とは言っても、殆どべろんべろんに酔っ払っているし、寝ているのだが。
それでも押し寄せる睡魔をどうする事もできずにうとうとし始めた時、突然体がふわっと宙に浮く感じがした。
うっすらと目を開けると、呆れたような表情で私を見つめるトントンさんが見えた。
恐らく横抱きにされているのだろう。
突然、体が優しくベッドに降ろされた。
トントンさんの腕の中でも少し寝てしまっていたみたいだ。
またうっすらと目を開けると、トントンさんがそれに気づいた。
tn「あ、起きた？あんまり飲み過ぎるのは良くないで。これ飲めるか？」
上半身を起こし、差し出されたコップに入った水を飲む。
冷たい水が体の芯まで冷やしてくれるようで、酔いがスーッと冷めていくのがわかる。
『ん、ありがと。』
コップを返そうとすると、トントンさんが「ヴッ」っと言って両手で顔を抑えた。
どこか怪我でもしてしまったのだろうか。
『だいじょーぶれすか？』
彼は何かぼそぼそと呟いているが、何と言っているのかまでは聞き取れない。
そのまま震える手でコップを受け取ったトントンさんは、なんだかギクシャクした動きで私の頭を撫でた。
そうだ、今しかない。
酔っていたという理由があれば、キスをした事を誰も責めることなんてできない。
私のまだ酔いの覚めない頭は、そんな考えを導き出してしまった。
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Rionn(プロフ) - この小説すっごく面白いです！こんな面白い書類を作っていただきありがとうございます！ (2020年3月12日 11時) (
レス) id: 468eefd495 (このIDを非表示/違反報告)
Rionn(プロフ) - この小説すっごく面白いです！こんな面白い書類を作っていただきありがとうございます！ (2020年3月12日 11時) (レス) id: 468eefd495 (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - ネコミミ七つさん» どういたしましてです！私の貧弱な語彙で理解していただけてとてもうれしいです！小説是非読ませていただきますね！ (2019年2月11日 19時) (レス) id: 7df3c67554 (このIDを非表示/違反報告)
ネコミミ七つ - ありがとうございます。バッチリ理解できました。 あ、あと私ネコの大罪という名前で小説を書いてるんでよかったらみてくださ((殴 (2019年2月11日 19時) (レス) id: 340e6375ee (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - ネコミミ七つさん» ですが、この作品ではメンバーが死に至るという表現をする予定がありませんので、不老不死だという認識を持っていただければと思います。曖昧な設定で申し訳ないです、、。今後とも本作品をよろしくお願いいたします。 (2019年2月11日 19時) (レス) id: 7df3c67554 (このIDを非表示/違反報告)
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