67話 ページ17
それからゾムと一緒に訓練に出たが、大先生ともショッピ君とも話すことはなかった。
それはゾムがずっと私に付きっきりだったからかもしれないし、やっぱり気まずかったからかもしれない。
夕食の鐘の音が聞こえ、兵士たちが次々と訓練場から外に出て行った。
その波に乗るようにしてゾムと食堂に向かうことにした。
zm「今日疲れたやろ？ゆっくり寝るんやで。」
『まだ6時半だよ？寝ないよ。』
zm「眠いくせに。」
『眠くないですー！』
ゾムに茶化されるとすぐにムキになってしまうのは、何でなんだろうか。
今だって、本当は少し眠いのに素直になれない。
そんなことを考えていると、いつも顔にかかっている布が外されているロボロが駆け寄ってきた。
rbr「おー！お疲れー！」
『お疲れ様〜。』
zm「お疲れ。あれ、布どうしたん。」
ゾムが自分の頭を指差しながらそう言うと、ロボロは少し悲しそうな表情をした。
rbr「飛ばされてん。」
zm「またかよ。後で探しに行くか。」
rbr「ごめんな、」
ロボロは申し訳なさそうにしていたが、ゾムはなんとなく慣れているみたいだった。
もしかすると、あのマントみたいなもので訓練をするから飛ばされやすいのかもしれない。
『でもお昼はあったよね？』
rbr「せやねん！間違えて付けたまま飛んでしもて、」
zm「アホやな。飯食ったらAも探しに行く？」
『んー、疲れたからいいや。』
zm「そか。」
ロボロの顔をこうしてはっきり見たのはきっと初めてだ。
綺麗なピンク色の瞳に、小さくて高い鼻。ぷっくりした唇など、顔のパーツすべてが整っていて、あるべき場所にある感じだ。
グルッペンさんとはまた違ったドール感が凄まじい。
rbr「あ、あんま見んといて…。」
私の視線に気づいたロボロは頬を赤らめながらぷいっとそっぽを向いた。
ガン見しすぎた。
zm「これだから素人童帝はダメなんやなぁ！」
rbr「やかましいわっ！！」
そこに、シッマ、ショッピ君、シャオロンさんの三
人が合流した。
案外ショッピ君の対応は普通で、昼間のことを気にしている自分が馬鹿みたいに思えてくる。
『やっぱり考え過ぎか。』
zm「何？」
『んーん、なんでもない。』
食堂には、私達以外の幹部全員が集まっていた。
グルッペンさんがいつもよりも上ずったような調子の声で何かを話している。
私達が部屋に入って来たことを確認すると、彼は何も言わずに頷いた。
不思議とその意味は伝わってきた。
戦争が、始まる。
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Rionn(プロフ) - この小説すっごく面白いです！こんな面白い書類を作っていただきありがとうございます！ (2020年3月12日 11時) (
レス) id: 468eefd495 (このIDを非表示/違反報告)
Rionn(プロフ) - この小説すっごく面白いです！こんな面白い書類を作っていただきありがとうございます！ (2020年3月12日 11時) (レス) id: 468eefd495 (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - ネコミミ七つさん» どういたしましてです！私の貧弱な語彙で理解していただけてとてもうれしいです！小説是非読ませていただきますね！ (2019年2月11日 19時) (レス) id: 7df3c67554 (このIDを非表示/違反報告)
ネコミミ七つ - ありがとうございます。バッチリ理解できました。 あ、あと私ネコの大罪という名前で小説を書いてるんでよかったらみてくださ((殴 (2019年2月11日 19時) (レス) id: 340e6375ee (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - ネコミミ七つさん» ですが、この作品ではメンバーが死に至るという表現をする予定がありませんので、不老不死だという認識を持っていただければと思います。曖昧な設定で申し訳ないです、、。今後とも本作品をよろしくお願いいたします。 (2019年2月11日 19時) (レス) id: 7df3c67554 (このIDを非表示/違反報告)
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