66話 ページ16
zm「Aっ、な、んっ…！」
初めは驚いたように対抗していたゾムの方から舌を入れて来た。
だんだん苦しくなってきて涙目になってしまう。
パシパシと彼の肩を叩くと、ゆっくりと唇が離された。
zm「誰に教わったん。」
『…え？』
ゾムの口調は厳しく、怒りに満ちていた。
このままではキスで不老になる手段を選んだことがバレてしまう。
zm「大先生？ショッピ君？どっちかやんな？」
『落ち着いて。』
zm「落ち着けるわけないやろ！どっちや！」
ゾムに肩をグラグラと揺さぶられる。
長い前髪からチラリと覗く瞳からはぽろぽろと涙が溢れていた。
『知りたいって言ったのは私なの、悪いのは私。」
zm「そうだとしても、俺が、俺が」
『ごめんなさい。』
zm「謝って欲しいわけじゃないんや！」
ゾムはへなへなと床に座り込んでしまった。
鼻をすすりながら、絶望したような表情で固まっている。
『ゾム、ごめんなさい。』
座り込んでいるゾムに視線を合わせるようにしゃがみ込んでそう言うと、ゾムは私の体を引き寄せた。
『ふぁぁ…！？』
半ば強引に噛み付くようなキスをされ、頭が混乱してしまう。
酸素が足りなくなって頭がクラクラする。
辛いはずなのに、それが何故か快感になる。
意識が飛びそうになるほど長いキスが終わると、力強く抱きしめられた。
ゾムの乱れた呼吸を耳元で感じ、腰にぞくぞくと響く。
zm「ごめん、俺も、ちょっと感情的になりすぎたかもしれんわ。」
『ううん、いいの。私が悪いし。やっちゃいけないことをやったんだもん。』
そう言うと、ゾムはぽんぽんと私の頭を撫でる。
zm「あと何人とキスするん？」
『あと一人、かな。』
zm「だめです。」
少し食い気味で私の言葉は遮られてしまう。
後一人で済む話なら別にどうでもいいだろうに。
『え、なんで？』
zm「兄さんのところに行くのがいいんやって！」
『いいじゃんあと一人なんだよ！？』
必死に説得すると、ゾムは何かを思いついたようにニヤリと笑った。
zm「じゃあトントンとキスできたらな。」
『えっ、トントンさん、？』
何となく、トントンさんとキスするのはハードルが高いような気がする。
それでも、謎のプライドが私の首を横に振らせてはくれない。
『やってやりましょう！』
zm「まじで？」
前髪で隠れていても丸く見開かれたことがわかるゾムの瞳を見つめて、私はしっかりと頷いた。
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Rionn(プロフ) - この小説すっごく面白いです！こんな面白い書類を作っていただきありがとうございます！ (2020年3月12日 11時) (
レス) id: 468eefd495 (このIDを非表示/違反報告)
Rionn(プロフ) - この小説すっごく面白いです！こんな面白い書類を作っていただきありがとうございます！ (2020年3月12日 11時) (レス) id: 468eefd495 (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - ネコミミ七つさん» どういたしましてです！私の貧弱な語彙で理解していただけてとてもうれしいです！小説是非読ませていただきますね！ (2019年2月11日 19時) (レス) id: 7df3c67554 (このIDを非表示/違反報告)
ネコミミ七つ - ありがとうございます。バッチリ理解できました。 あ、あと私ネコの大罪という名前で小説を書いてるんでよかったらみてくださ((殴 (2019年2月11日 19時) (レス) id: 340e6375ee (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - ネコミミ七つさん» ですが、この作品ではメンバーが死に至るという表現をする予定がありませんので、不老不死だという認識を持っていただければと思います。曖昧な設定で申し訳ないです、、。今後とも本作品をよろしくお願いいたします。 (2019年2月11日 19時) (レス) id: 7df3c67554 (このIDを非表示/違反報告)
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