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書庫 ページ8

「これから書庫に行くけど、貴女は如何するの?」

彼女の横顔を見ながらあたしは云う。

彼女は足を止め、あたしを見る。

相変わらず何も云わないから、何を思ってて何がしたいのか判らない。

硝子のような瞳で只静かに見詰めてくる。

「何か云いなさいよ。

じゃないと判らないわ」

そう云っても彼女は静かに瞬きを繰り返すだけ。

あたしは諦めて溜め息を吐き、先に書庫に向かって歩き出す。

後ろから黙ってついてくる。



重たい扉を開け、横にある電灯の切換機を押す。

二、三度明滅してから灯りが付く。

そこには此の孤児院が出来た時から存在している本達が、読まれるのをずっと待って居た。

皆うっすらと埃が積もっている。

あたしは中央の椅子の上の埃を手で払う。

「読みたい本があれば自由に読んで良いわ。

如何せ誰も来ないもの。

今埃を払った椅子は座って良いわよ

あたしはそう云って彼女の返事を待たずに奥へ向かう。

先生には異能を使うなって云われたけれど、それを守る気なんて無い。

先刻云ったように此処なら誰も来ないから、先生に云い付けられることはない。

「異能力ーーー『深淵の赤毛の『青い瞳の人形』」

「え?」

異能力→←硝子玉



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笹山花音(プロフ) - きなこさん» 最後まで読んでくださり、有り難う御座いました!大好きとは、嬉しい限りです。応援有り難う御座いました! (2017年8月21日 11時) (レス) id: 2d1a61fd05 (このIDを非表示/違反報告)
きなこ(プロフ) - 完結、おめでとうございます! この作品大好きでした。なので、ちょっと寂しくなりますね。これからも創作活動、頑張って下さい! (2017年8月20日 19時) (レス) id: b7dbad87d7 (このIDを非表示/違反報告)
笹山花音(プロフ) - ルルさん» 御指摘と感想有り難う御座います。直しましたが、此れで宜しかったでしょうか? (2017年7月20日 14時) (レス) id: 2d1a61fd05 (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - 何度もすみません。時間の辺りから名前が沙羅のままになってます。 (2017年7月20日 14時) (レス) id: 622016f6ff (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - タイトル入れ忘れてました。言語の所です (2017年7月20日 14時) (レス) id: 622016f6ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:笹山花音 | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年5月19日 21時

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