エリス ページ11
「やあ、A君。
久し振りだねぇ」
開け放した先に居たのは、ポートマフィア首領、森鴎外。
執務机に腰掛け、手を組んで笑って居た。
「A！」
そう云って、エリスが飛び付いてくる。
「久し振り、エリス」
あたしはそう云って、エリスの頭を撫でてやる。
森さんの異能生命体とは思えない程、可愛い。
「エリスちゃんには挨拶するのに、私にはないのかい？」
少しショックを受けたらしい。
「こんにちは。」
「うわ、何その語尾に。が付く挨拶。
そんな挨拶、初めてだよ」
「わー、おめでとー。」
棒読み&適当&拍手
エリスも、面白がって拍手。
首領のライフが一つ減った。
「さて、エリス。
あたし、今からこの中年ロリコン野郎と話したい事があるから、少し向こう行ってて呉れる？」
エリスを引き剥がし、お願いをする。
エリスははぁい、と云って隣の部屋に駆け込んで行った。
何でこんな中年ロリコン野郎の異能生命体が、こんなに素直な良い子なんだろ。
エリスと入れ替わる様にして入って来た人に、椅子とお茶を貰う。
「お久しぶりですね、山田さん。
息子さんはお元気ですか？」
遮光眼鏡で少し判りにくかったが、元太宰の部下だった山田さんだ。
確か今は、10歳の息子さんがいらっしゃる筈だ。
「ええ、毎日泥だらけになって、帰ってきますよ。
お陰で妻は怒りっぱなしです」
クスクス笑いながらカップに紅茶を注ぐ。
「お元気そうで何よりです」
「Aさんも。
では、これで」
山田さんは笑って去っていった。
あたしも元気そうで良かったですって、皮肉か。
あたしは山田さんが淹れてくれた紅茶を飲む。
矢張、あの人が淹れて呉れた紅茶は美味しい。
「さて、森さん。
取引をしよう」
あたしはチョコレートを摘まみながら云った。
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笹山花音(プロフ) - コメント有り難うございます!！面白いなんて、嬉しいです。 深紅の瞳、読みました!とても面白くて、続きが気になる作品ですね。 (2017年4月1日 18時) (
レス) id: 33f32af820 (このIDを非表示/違反報告)
紅月(プロフ) - すごく面白いです！！！！更新頑張ってください！ (2017年3月31日 23時) (レス) id: 97c5c84046 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：笹山花音 x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年1月22日 21時
