白執事

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『…が、しい』

『力が…欲しい……！！』

私を、呼ぶ声がする。

『シエルを取り戻せるのなら、なんでもする！』

そう言いながら泣き喚く小さな少女の姿がみえた

『シエル…戻って来て……今度こそ甘えない…』

「契約する？可愛い少女さん」

『契約…？シエルは戻ってくるの？』

何故"シエル"にこだわるのでしょう…

ですが…

「シエルは生きてるわ」

『本当!!じゃあ、契約する…！今度は彼を…守れるお嫁さんになる！！』

こんなに小さくてもレディだもの

「服で隠れるところに印を…」

『いっ…ああああああ』

どんな服でも着れるよう、その小さな背中に印をした。

「高貴な一族の方なのですね。では、見合う姿にならなくては」

黒の燕尾服なんて私には似合わない

「勝手ながら、白の燕尾服にさせて頂きました。
これからよろしくお願いしますね？
小さなマイロード」執筆状態：連載中