霽月の～…座談会っ!!! (ページ18)

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シリーズ第1弾!! 彼に言ってみたらどーなる!? ver.ミーシャページ18

雛奈「だ、だいじょうぶ？ミーシャさん」

ミーシャ「ううっ…心の準備が…」

リリア「行かぬならば…カッ消すぞ？」

雛奈「ちょっと――！？」

はっじめー！

「ほへ？ここって…」

ヴァリアー城の、わたしのお部屋のベランダ？

…懐かしいなぁ

ひゅうぅぅ…

「はわっ…さむい」

煌々と照るお月様が顔を出すこの時刻

だからなのか、いつものうさみみフードを着ていなかった

寒いはずだよね、取りに行こうかな…そう思って手摺りから手を離そうと―――

ぎゅーっ

「しししっ、さみーんだったら王子があっためてやんよ♪」

「はわわっ」

ベ、ベル！？

後ろから抱き着いてきたのは、切り裂き王子と名高いベルフェゴール

心臓が持たないよっ

体を捻って抜け出そうとするも、やはり男女では体格差がありがっちりホールドされるがまま

「…なんかさ、久しぶりだよな。こーゆーの」

「そう、だね…」

小さい頃は…わたしがベルのメイドさんとして働いていた時は、もっと無邪気に笑っていられた

それは幼かったというのもあるのだろうけど…"あの日"まではなにもかも、目に映るもの全てがキラキラ輝いてて…

でも、それが崩れてからわたしは……

視界の端にチラリと入ったベルの金色と、やわらかな光を届けてくれるお月様

「……綺麗」

「ん？」

「…ふふ、『お月様がね、綺麗だなと思って』」

ちょっとだけベルの方を向いてそう言ったわたし

あ、れ…？

ベルがニンマリとした笑みを浮かべる

あれ…？

わたし、何か大事なことを忘れているような…

くるり

「ほへ？」

抱き着いていたためにお腹まわりにあった腕は腰にまわされ、もう片方の腕はわたしの肩に置かれた

わずか20cmほど先にはニンマリと笑うベル

はわわわっ！？

「なぁ、ミーシャ…」

「ははっ、はい…！」

ふわわわっ、耳元で喋られたら擽ったいよっ

それに近いよっ

「ソレ、意味わかって言ってんの？」

「ほへ…？」

意味…？

ゆっくりと耳元から顔を離したベルは、わたしの肩に置いていた手を左頬に寄せる

「『死んでもいいかも』」

そしてそのまま…10cm…5cm…ベルとの距離がますます縮まって―――

ガッシャ―――ン！ガラガララッ…

「ちっ……また今度、な…？」

「～～っ」

誰だかわからないけれど、助かった…

でも、ちょっとだけ…さっきのままでよかったかも、なんて…

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