[RKRN]猫かぶり天女？のストレスデイ (ページ10)

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9話ページ10

菜月side

先に、道具管理主任だという吉野さん、そして同じ事務員の先輩の小松田さんに業務内容を聞いている。

吉野「これで、とりあえず一通り説明しました。また何か質問があれば聞いてください。」

菜月「わかりました。ありがとうございます。」

小松田「それでは、今日はとりあえず、簡単な掃除から一緒にやっていきましょう！」

そう元気よく小松田さんは言って、箒とちりとりを持って、外に出ていく。

それを慌てて追いかけるように、吉野さんに一礼してからかけていく。

その後、部屋に1人になった吉野さんの言葉なんて聞こえるはずもなかった

吉野「彼女もたいへんですねぇ、もう1人の方と上手くやれるといいのですが....」

そんなこんなで今は正門の掃除をしている。
小松田さんは少し前に、「入門表にサインをー！」と言ってどこかへ走って言ってしまった。

正直、疑われている私を1人にしていいのか？と自分で思ってしまうが、学園内にいる間はいつどこで監視されているか分からないし、掃除くらい1人でしっかりできるということをどこかで見ているかもしれない誰かにアピールしておこうとせっせと枯葉を集めていた。

すると、後ろから

？「先輩の私に挨拶もしないで掃除し始めるなんて、どんな神経しているんです？」

と、不機嫌そうな女の子の声がした。

振り返るとそこには、朝に見た女の子だった。

菜月(めっちゃ感じ悪い先輩来ちゃったよ...)

そう思いながらも確かに挨拶を怠った自分に非があると思いすぐに改めて自己紹介をする。

菜月「挨拶が遅れてすみません。改めまして、本日付で事務員になりました。猫田菜月です。」

そう自己紹介をする。

？「あっそ、次からは先輩への挨拶は、催促されないうちにすることをおすすめします。」

そう興味なさげに言って、去ってしまった。

菜月(え？結局誰なのあれ？ん？こっちが名乗ったんだからそっちも名乗れよ！！)

そう思いながら、ストレスを吐き出すように、掃除に没頭しようと手を動かそうとした時、小松田さんが戻ってきた。

小松田「すみませーん！僕あなたから目を離すなと言われていたのに、勝手に走ってっちゃて...」

少ししゅんとしながら、本人にはきっと言うべきではない言葉が聞こえてくる。

菜月「いえ、全然大丈夫ですよ」

そういうと、「良かったぁ」とほっと息をついた小松田さんを見ていた気になったことを質問しようと口を開いた。