[RKRN]猫かぶり天女？のストレスデイ (ページ18)

今日:7 hit、昨日:4 hit、合計:5,843 hit

16話ページ18

菜月side

あの後何とか全て食べ終わり早々に食堂を後にした。
食事中、何度か善法寺くんに心配そうな視線を向けられたが気にせずご飯を食べ進めた私の判断は間違いではないだろうと思いたい。

そんなことを考えながら歩いていると何やらキラキラした子がシャランラと歩いてくる。

とても関わりたいとは思えなかったのでできる限り気配を消して通り過ぎようと思ったが、忍者の学校に通っている子に通じる訳もなく、

?｢おや？そこにいるのは新しい天女様じゃないですか！｣

と、無慈悲にも呼び止められる。
見つかったのに返事をしないのは気を悪くさせると思い渋々返事をする。

菜月｢ど、どうも...｣

挨拶に動揺が前面に出てしまった

平｢あぁ！自己紹介がまだでしたね！私は学年一成績優秀な4年い組平滝夜叉丸｣

何も気にせず自己紹介してくれる、自信満々な平くん
なんだか苦手なタイプかもしれないと思いながらも、それを隠して返答をする

菜月｢丁寧にありがとう、改めて私は猫田菜月って言います。平くんよろしくね｣

すると何かが気に入らなかったのか、平くんの顔が納得のいかなそうな表情になる。

平｢平ではなく！滝夜叉丸の方で呼んでください！｣

なにか気に触ることをしたかと思えば、名前の呼び方が気に入らなかったらしく訂正をされた。

少し可愛いなと思ってしまったのは内緒だ

菜月｢滝夜叉丸くんね。じゃあそう呼ばせてもらうことにするよ｣

私がそう返事をすると、何やら滝夜叉丸くんがお話を始める。

平｢ぐだぐだぐだぐた.....｣

すっごく長くなりそうな自慢話だなぁと悟りはしたが、ここで逃げるのは第一印象が悪くなってしまうと思い、耐える選択肢以外が無くなる。

こんな時自分の猫かぶりが嫌になる

と、そんなマイナスなことを考えていると何やら滝夜叉丸くんを呼ぶ声が聞こえた

？｢滝夜叉丸ー！こんなところにいたー！｣

と、遠くから金髪の男の子が呼びかける姿が見えた。
これでとりあえず開放されると安堵した私だった。