10話 ページ11
菜月side
菜月「あの、お聞きしたいことがあるんですけどいいですか?」
そう聞くと、小松田さんは笑顔で
小松田「はい!僕に答えられることならなんでも!」
と、自信満々に頷く。
そんな純粋な小松田さんを見て先程のストレスが少し癒される。
菜月「えっと、さっき女の子がこちらに来たんですけど、そこ人の名前が知りたくて」
小松田「あぁ、恋奈さんですか?」
菜月「あ、そうです!」
小松田「恋奈さんは僕と同い年で、最近入ってきた人なんですよ!僕の初めての後輩なんです!」
そう嬉しそうに笑う小松田さん。
小松田さんは16歳ということを、自己紹介の時にお聞きしたので、(じゃあ恋奈さんも16歳ということか、若いなぁ...)と、年寄りのようなことを思う。
小松田さんがここまで嬉しそうに話すということは、私が思っている印象ほど悪い子ではないのだろうか?と考えて、また今度あったら、もう少しお話してみようと思った。
それからだいぶ時間がたち、授業終了の鐘が鳴る。
その頃には、学園内のほとんどの掃除が終わり、最後に校庭近くの掃除をしてるところだった。
そこに、水色に〇や#の模様が入った服を着た子が駆け寄ってくるのが見えた。
?「おーい!猫田さーん!」
1人の男の子が私の名前を呼ぶ。
菜月「こんにちは、授業お疲れ様です。えっと、君たちの名前聞いてもいい?」
そう遠慮気味に問いかけると、にこりとわらって
乱太郎「私は一年は組の猪名寺乱太郎っていいます!」
きり丸「同じく俺は摂津のきり丸」
しんベヱ「同じく僕が福富しんべヱです!」
元気に自己紹介をしてくれる。
小松田さんも可愛かったが、この学園の1年生はさらに可愛いらしい
そんな3人に笑みがこぼれる
菜月「丁寧な自己紹介ありがとう。猪名寺くん、摂津くん、福富くん。改めまして、私は猫田菜月よろしくね。」
そこまで言うと、少し納得のいかない顔で、
きり丸「苗字じゃちょっとそよそよしくありません?俺たちのことは苗字じゃなくて、下の名前でいいですよ!」
そういう摂津くんに同意するように猪名寺くん、福富くんは首を縦にふる。
そのあとは、期待するような目で見られてしまえば、断ることなど出来ず、
菜月「わかった、じゃあ、乱太郎くん、きり丸くん、しんベヱくん、よろしくね」
そんなことをニコニコと話している最中も、疑いの視線はどこからともなく刺さって仕方がなかった。
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零(プロフ) - 続きが速く見たいです (2022年7月26日 20時) (レス) @page15 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なほなっつ | 作成日時:2022年2月12日 22時