2度目のキスもあの場所で 2（JW赤×緑）

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俺も行きたかった〜、
という神ちゃんの一言で、全員遅番のない日に早速集結した。

その時は、まさか小瀧に告白されるとは思ってへんかったやろう。
若干気まずそうにしてる。

「神ちゃん、そんなんされると悲しいわ。いつも通りにしてくれたら嬉しい。」
「そうよな。ごめん、のんちゃん。」
「ほら、笑ってや？」

なんて言いながら、俯く神ちゃんのモチモチの白い頬を伸ばす。

「やめてやー！」

そんなこんなしてるうちに笑い合って、いつも通りの2人。
俺はと言うと、告白は聞いてないテイやから、このやりとりにどんな顔してええんかわからない。


お酒も進んで、みんな楽しくなって、饒舌になる。


やけど、俺らは何を見せられとるん…？

「神ちゃんは、俺の顔、好きやもんな。」
「おん。一番好き！」

2人で、流星を睨みつけるけど、当の本人は、どこ吹く風。
神ちゃんがこんなにお酒に弱いとは。

確かに、大学の頃も、ビールで乾杯したら、飲み干す前にジュースかウーロン茶やったな。
今さらながら、思い出した。

「神ちゃんは、お酒やめとき。」
「いやや。俺もたまには飲みたい。最近、ハイボール飲めるようになってん！」

結局2杯弱で真っ赤。
どこが“飲めるようになってん”や？

「ほんま、流星はかっこええなぁ。イケメン！カンペキ！」

腕にしがみついて、潤んだ瞳(酔っ払い特有の)で見上げる。
その至近距離、やめてほしい。
俺と小瀧のイライラが募るばかり。

結局酔っ払いは、個室の畳で丸まって寝てもうて、この前の3人。

「で、どうなってんの？俺が一番優勢？笑」
「洒落にならんからやめい。」
「神ちゃんのこと、好きちゃうよな…？」

へらっと笑う流星。
いや、違うなら否定してくれ。

「大丈夫やで。ま、かわいいけどな。」
「そやな。」

流星に同意して、どさくさに紛れて頭を撫でる。
ほんまに天使の寝顔や。
あまりのかわいさに、にやけてまう。

「お触り禁止！」

頬に滑らせた手を、小瀧に叩き落とされた。


「シゲとも、話できたから。」
「やっとか。」
「俺も、負けへんから。」

無垢な寝顔を、もう一度目に焼き付けた。

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