keep your doubt（JW赤×緑） (ページ6)

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俺たちの、曖昧な関係。
付き合ってるわけでもないし、友達でもない。
まっすぐなしげは、俺を心配して一緒にいてくれるだけ。

それでも、しげの隣は心地よくて、しげとの時間はあったかくて、このぬるま湯にずっと浸かっていたい。

キスしてから1カ月。
しげとは休みの日も一緒に過ごすようになった。
会社でのしげは健康優良児であだ名は5歳児。
なのに…
しげは、想像してたよりずっと優しくて…甘い。

会社でも女の子たちにモテるのは知ってたけど、誰とも付き合ってなかったし、当の本人は、恋愛に興味ないんかと思うくらい飄々としてたから。
最近になって、こっち側やったからか、って納得してんけど。

たぶん、他の人が見たら、びっくりする。
俺だけが知ってる、しげ。

「明日、どこ行く？」

しげん家のソファで、しげに包まれて。
背中には、しげのぬくもり。
耳元をくすぐる優しい声。

「たまにはしげの行きたいとこ、行きたい」

毎回カフェやら猫カフェやら、水族館やら。
俺の行きたいところに連れてってくれるから。

「そうねぇ。じゃあ、花見でも行こか」
「ええやん。久々！」

テンション上がって振り返ったら、めちゃめちゃ至近距離にしげの顔。慌てて前を向く。顔が熱い…赤くなったん、バレへんかったかな…

「俺、行ったことないねん。行き先は俺が決めてええ？」

結局、いつもしげが全部考えてくれる。
大雑把そうなのに、ちゃんと俺のこと楽しませようって色々考えてくれてんねん。
めっちゃ甘やかされてるって、自覚してる。