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目の前には、クリームを頬張る神山くん。

「プリンアラモードはよかったんや?」
「さすがにこの新作ラテとスイーツはないかな」
「ドヤ顔いらん。それが普通やで?」


流星のもっともなツッコミは、クリームを満喫してる神山くんに、華麗にスルーされる。
どっちも、ほんまにマイペースなヤツら。


でも。
幸せそうにケーキを食べる姿見て、神山くんより俺が幸せな気持ちになってる。
でも、俺が知らない神山くんを知ってる流星に苛立ちさえ感じてる。








それからも、神山くんのことを目で追ってた。

デスクで仕事してると、二人挟んで神山くんが正面にいるわけで。
適度な距離やから、目が合うこともなく、思う存分眺めてる。

よう見てたら、神山くんのこと、いっぱい知れた。



急な仕事頼まれても、嫌な顔ひとつしない真面目なとこ。

流星が忘れないように、口頭での確認事項は付箋にメモして貼ってあげる世話焼きなとこ。

自分の仕事より後輩のフォローを優先する優しいとこ。

マグカップのコーヒーは、実はブラックやないかわええとこ。

最中食べた後、流星の最中までもらって幸せそうに食べてる笑顔。



神山くんのことを知るたびに、どんどん惹かれていった。

3→←Another side story



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作者名:7129 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=7129  
作成日時:2022年8月7日 17時

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