keep your doubt（JW赤×緑） (ページ29)

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何も身に纏わず、布団の中で肌をふれ合わせたまま。
朝日を浴びて目を覚ます。

「おはよ、」

今までより、なんなら行為中よりも甘い声。
初めて聞く、寝起きの声。

「昨日はごめん、」

嫉妬した、
ってしょんぼりしてるけど。

「んーん。嬉しかったし。ちょっと怖かったけど、」
「神ちゃーん！」

言い終わる前に絡みついてきたのは、いつものしげ。

「で。…昨日はどうやったんか、聞いてええ？」
「え？どうって？」
「元カレ。目的があって行ったんやろ？」
「あー！そっちね」
「そっちって、どっちがあんねん」

そうツッコんでおきながら、すぐに自分で気づいてあたふたしてるしげがかわええ。
もちろんそっちは、とてつもなく幸せやってんけど。

「ちゃんとバイバイしてきた」

しげの求めとる方を答えてやる。笑

そっかー、
そう言うしげは、昨日の夜とは別人。
不安そうにモジモジしてるのが、かわいい、

「しげの言う通り、スッキリした。
しげが言うてくれんかったら、俺ずっとモヤモヤしたまんまやったと思う」

逞しい体に腕を回して、

「ありがと」

そう伝えると、しげは優しく笑った。