keep your doubt（JW赤×緑） (ページ8)

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「神ちゃん、疲れた？」

ドライブ、長かったからなぁ、
そう言ってネモフィラ畑の中で立ち止まると、頭を撫でた手が優しく肩を抱く。

体が跳ねたの、バレてない…？
ちらっと横目で覗くと目が合って。
ニコニコ天使ちゃんやない、大人な笑顔。一緒にいるようになって知った、しげの表情。
顔が一気に熱くなるから、慌てて目を逸らす。

急に俺が静かになったから、心配してくれとるみたい。

ほんまは、しげにドキドキしてるだけ。

顔、赤くなってへんかな。
距離が近くて恥ずい。けど、くっついてたい。

久しぶりの恋に、心が騒ついてる。

なのに。
そんなんにも気づかへん鈍感なしげ。
手を引いて、近くのベンチにならんて腰かけた。その柔らかそうな手は、ずっと俺の背中を優しく撫でてくれる。

「どっか店入ろうな。カフェみたいなんがええな、甘いもん、食べよ？」

早く俺を休ませようとしてくれてるらしく、携帯でお店探し始めた。
そんなんええねん。ほんまは、まだこうして並んでいたいだけやねん…

「なぁ、しげ。…俺、お弁当作ってきたんやけど」

鞄から、お弁当の包みを取り出すと、しげは目を輝かせた。