keep your doubt（JW赤×緑） (ページ12)

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「神ちゃん、お酒弱いんよな？」
「うん、すぐ赤なるし眠なる」
「ビール、大丈夫？」
「あんまり。全部は飲みきれんかも。笑」

残ったのはちょーだい、
そう約束した後、ビールの缶をぶつけ合った。

「しげも、あんま強くない？」
「そうね、楽しくなっちゃう」
「いつも以上に？」
「いつも、そんなに楽しそう？」
「おん、めっちゃ。淳太くんに絡んでる時とか、すごいやん。笑」

課長の淳太くんのこと、お気に入りのしげ。
淳太くん、リアクションええし優しいからな。
悪戯好きのしげのおもちゃには最適。(淳太くん、ごめん！)
事あるごとにウザ絡みしてるから、淳太くんのゲンナリ顔は見慣れた風景。
うちの課の名物と言っても過言やない。笑

「神ちゃんは、平気なん？」
「何が？」

さっきまであんなに楽しそうやったのに、急にご機嫌斜めになるから。

「しげ、どしたん？」
「嫉妬。せんの…？」
「……」

してないこともないけど、俺ら、そんなことぶつけ合う関係ちゃうやんか…

「俺はいつも嫉妬してる。流星と近過ぎひん？」

友達で、同期。めっちゃ仲ええ上に、席まで隣。やけど。

「流星はちゃうやん。知っとるやろ？アイツが距離感バカなん。それにただの親友やし…

言い終わる前に急に手を引かれて、しげの胸に倒れ込む。

アカン…
これ、幸せ…

嫉妬されるなんて初めてで、どうしていいかわからない。

でも、心がふわふわして、
とてつもない幸せに包まれた。