ほのぼのかみしげ物語

＃7 罰ゲームは蜜の味 ページ12

橙side



「今日は淳太くんの企画やろ」
「おん。謎解きやから、本気でやってな？」

最近頭脳明晰さが買われて、クイズ番組にも引っ張りだこの淳太くん。そんな淳太くんが本気で謎解き考えてきたらしく、今日はまぁほんまに張り切ってる。今日は大喜利に持ってったら本気で怒らすからやめとこ。笑


「ハマちゃん、勝負しようや」
「え〜、流星と俺？」
「泥試合！笑」

確かにある意味すごいことになりそう。笑

「それ言うたら、神ちゃんとしげちゃう？神ちゃんこういうん結構得意やし、しげは地頭ええし」
「ええやん、しげ、勝負する？」
「望むところやし！罰ゲームはどうする？」
「ここは定番やろ。負けた人が勝った人の言うこと何でも一個きく。ええ？」

切り込み隊長の俺がさっさとまとめる。
2人とも頷いたところで、みんなでワイワイスタジオに向かった。





結果。
モンチの圧勝。完勝。一人勝ち。



「男に二言はないからな！煮るなり焼くなり、何でも受けて立つで！」
「えー、何にしよう、うーん、そやなぁ…」

と、あまりに悩みすぎて山に籠ったモンチを尻目に楽屋は今日の謎解きの話で盛り上がる。


「しげ…」

ふと声が聞こえて、みんなの視線がモンチに集まった。

「明日でええ？今日うちで考えてくる」
「ええよ！ええに決まってるやん！神ちゃんのお願いなら何個でもええで？」
「いやいや、罰ゲームやから1個やろ。笑」

と、また山に籠った様子。
しげへのお願い、そんな大事なんか。俺なら“一発ギャグ”で済ませてまうで。笑 それをこんなに真剣に考えて…ほんまかわええなぁ、うちのモンチは。

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