何故か世界一の名探偵に溺愛されているんですが ページ49
太「まぁ、冗談はこれまでにして…1度話し合ってみることでしか話は進まないね。とはいえ、好き同士なんだからすぐに解決するだろうけど」
と、言われたので…参考にしてみることにした
『…あの、乱歩さん一緒に帰りませんか?』
乱「へっ!?A!?う、うん!も、もちろん!」
帰り道は乱歩さんはペラペラ話しながらとあーとかうーとか言って話を繋いでいた
『乱歩さん』
乱「それでね、僕は緑だって言うんだけど」
『…乱歩さん』
乱「警察達は赤だの青だのカラフルなことを言うんだ」
『…らんぽさん』
乱「でね、なんで色の見え方が違ったのかと言うと……!?」
私の方にチラリと目線を向けた乱歩さんは驚いたような顔をした
乱「A…泣いて…」
『ないです…っ…』
立ち止まった乱歩さんは私の顔を見て慌てる
乱「いやいや、流石に無理だよ」
『…ないてない…』
『乱歩さんは私の事お嫌いなんですか…』
乱『え、』
涙をこらえて話す
『泣き落とすのは…良くないと思うんです…だから…ちゃんと話したくて…乱歩さんは…やさしいので…』
乱「っ…ごめん」
乱歩さんは私のことを抱きしめてそして頬に手を添える
乱「Aから好きって言われてすごい嬉しかったんだ。めちゃくちゃテンション上がったし小躍りしちゃうくらい嬉しかった」
乱「でも、実際どうしていいか分からなくなっちゃったんだ。Aの嫌がることをしたらどうしようとか…Aに嫌われたらどうしようって…」
乱歩さんは妹に言い聞かせる小さな子供のように一つ一つ話した
あぁ…そっか、そうなんだ
乱「自分でもどうしたらいいか分からなくなったんだ」
なんだ…この人も私と同じなんだ
余裕があって年上で私なんかより全然頭も良くて…でもこの人も初めてなんだ
不安で分からないことが沢山あるんだ
『乱歩さん』
私は頬に添えられた手をふわりと包んで見つめた
『私もう一回乱歩さんの口から聞きたいです』
乱「好きだよ、A。僕Aの事が好きなんだ」
『知ってます』
ふふっと笑って口を開く
『私も好きです』
そういうと乱歩さんは私に頭を添えてゆっくりと近づく
乱「A」
『らん…んっ…』
ちゅっと触れる唇に肩を揺らすと舌が入ってきてすぐに離れる
ぎゅっと私を抱きしめて肩に頭をのせた
『っ〜〜乱歩さんの馬鹿』
乱「嫌いじゃないだろ」
『…もう置いていきますからね』
私は赤くなった顔を隠すようにスタスタと歩く
乱「え、待ってよー!」
何故か世界一の名探偵を溺愛していました
❦ℯꫛᎴ❧
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ランポッポの眼鏡になりたい - いいお話でしたぁあぁ 完結しちゃうなんてぇぇぇええ(;ώ;) でも完結おめでとうございます(;ώ; (2023年1月15日 21時) (レス) @page49 id: b523133505 (このIDを非表示/違反報告)
ミミッキュ - 大好きですありがとうございます‼ (2023年1月7日 17時) (レス) @page50 id: 763a55f7bf (このIDを非表示/違反報告)
藍素(プロフ) - 完結おめでとうございます!(*^▽^)/★*☆♪ (2022年12月10日 22時) (レス) @page50 id: 81a29d8f69 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - 完結おめでとうございます!! (2022年12月9日 18時) (レス) id: b0ccef1124 (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - もういつも更新をワクワクしながら待ってます!スゴイ楽しみすぎて!!更新頑張ってくださいね! (2022年11月18日 22時) (レス) @page27 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こみゅな | 作成日時:2022年11月9日 12時