何故か世界一の名探偵に溺愛されてるんですが

ごめん、僕が間違ってたから、だからどうか… ページ39

乱歩side

Aと喧嘩をした

でも、Aが悪いんだ

はー…なんだ、なんともないような顔しちゃって

僕は今にでも抱きついてダイソンのようにいい匂いを吸って食べちゃいたいって思ってるのに…

でも、僕は悪くないから絶対謝んない！

きらい…そう口に出してしまった時のAの顔が目に浮かぶ

なんだよ…傷ついた顔して…

僕は途方に暮れた怒りを落ちていた小石に向けて蹴る

なんであんな顔したんだ、君は僕が好きじゃないんだろ

でも、何よりもAが僕の力を信じてくれなかったことが1番ムカついた

僕はAが来てくれると信じていたのに

心配は疑うという言葉を都合よく変換したものだ

だからムカつく

乱｢あーもう！むかつく！！なんで僕がこんなに悩まなくちゃいけないのさ！！｣

僕が空に向かって叫ぶと空から二羽の鳥が近づいてくる

乱｢え？うわっ…！！ちょっと…なに！？｣

頭の上でバサバサと羽を広げて1匹はカーカーと鳴き出す

乱｢君たち…Aの…｣

モノとクロ…

乱｢うわ、だからやめろってば……！なに！？Aの差し金！？嫌がらせするのにも程があるでしょ！！｣

なんだ！こんな小学生みたいな嫌がらせ！！

あーうるさい！！

乱｢いたたたっ！指食わないでよ！僕の指美味しくないから！｣

指を食われて強制的に手を開かされる

カラス…モノが鳴くように僕の手に何かを吐き出す

乱｢うわ、汚っ…！｣

乱｢って…これ…Aのカバンについてたやつ…｣

海をテーマにしたキーホルダー

忘れるわけが無い、僕がAあげたやつなんだから

乱｢なんでこれ…！｣

モノとクロは相変わらず鳴いていた

僕は近くの公園で手とキーホルダーを洗いキーホルダーをポケットにしまった

そしてその代わりにポケットに入っていたメガネを取り出す

乱｢異能力…超推理！！｣

乱｢っ……｣

Aは連れ去られたんだ

僕を連れ去った組織の残党に……

僕はグッと拳を握りしめた

乱｢モノ、クロ、君たち……そっか…｣

僕の頭の周りをグルグルと回っていたモノとクロに呟くように呼ぶと僕の頭と肩に止まってなく

何を言ってるかは分からないけどきっとAが心配でそれでいて僕に任せてくれてるんだと思う

走りなかまら携帯電話を取りだして電話をかけると3コール目で出るの出る

全く、僕が電話したら1コールで出ろ

敦｢もしも…乱｢廃倉庫24番、今すぐ人を集めてくれる、特に敦と国木田は絶対だ｣え、ちょ…｣

敦の動揺を無視して電話を切って僕は走った

本当の理由はきっと→←首を縦に振るのに

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