truth 明かされた真実 five (ページ8)

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○127○ 翔サイドページ8

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泣き出したニノにかける言葉がこんなにも見つからないなんて、初めてだった。

いや、まずこんなにニノが泣いてるのを見るのが
初めてで戸惑いを隠せれない。

和｢ひどい、しょ、ﾋｯｸちゃん…｣

そんなめちゃくちゃ泣くほどのこと？

なんか、おかしい

こんなのニノじゃない…

翔｢……ねぇ、本当はニノじゃ…｣

ガチャん…

やばい、こんな状況なのに

翔｢に、ニノ！！早くどこかに隠れて｣

和｢……え、？｣

翔｢急いで！！｣

近くの柱に隠れたニノ

智｢……………｣

鼓動が速すぎて吐きそう

バレなかったかな、

靴の音が徐々に近づいてくるたび
汗がジワジワと滲みでてきた

智｢………翔くん｣

目の前に来て物凄い低い声を出した智くん

怖すぎて思わず顔をあげた。瞬間

翔｢グッ！！！｣

顎を無理矢理あげられた。

苦しい、息が…

智｢……なんか、隠してる？｣

30センチくらいの顔の距離で
ギラギラとした目で
今触れてほしくないことを聞いてきた

まじで死ぬ

嘘ついたら死ぬ…

しかも、あれはニノじゃない、
そうとしか考えられない
でも、

翔｢…………か、隠してない、っ｣

智｢……………ほんとに？｣

ググッともっと力を入れてきた

翔｢ぃ、たい、離して…！｣

振り払ったけど、智くんは見下ろすのをやめない。
それどころかしゃがんで同じ目線に。

ああもう恐怖死ぬ

智｢……怪しい｣

ニヤニヤ笑って頬をスーーっ…

翔｢っはぁ、ﾊｧ…｣

言葉に言い表せれない恐怖というかオーラが
呼吸をどんどん乱していく

智｢…………ふっ、そーれ！｣

翔｢うわ！！｣

両肩を思いっきり押され、後ろに倒れた

上に乗ってきた智くん、

もう、ほんとにやめて…

やな予感しか、ない…

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