○145○ 智サイド ページ25
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スッキリした。
ニノがひっぱたいてくれなかったら
まだウジウジしてた。
もうそんなこと考えてる場合じゃない、
翔くんを助けること
それだけに目を向けるって決めた。
それにしても、ニノはほんとに気が利く。
ありがと、ニノ。
それから1時間がたって、
ようやく斗真がきた。
雅「えぇ、どこから話せばいいやら…｣
潤「とりあえず、今起こってること、全部言うわ｣
生「んん…なるほどね。なんだろ、現実的じゃなさすぎて頭割れそう。｣
斗真は同級生ですごく仲良いから信頼してる。
生「それにしても、あの１回来た人がそんな人だと思わなかったわ。恐ろしい｣
雅「それな！｣
和「ところで、斗真はなんの能力持ってるの？｣
生「ちょうどいい能力かも。
俺、モノを探す能力持ってる。｣
モノを、探す？
智「例えば？｣
生「例えば…そうだな、なんか無くし物とかない？｣
智「…おお、ちょうど、釣りの本が何故か無くなったんだ｣
生「おっけ、じゃあ手を出して｣
言われた通りに斗真の前に手を差し出した。
すると目を瞑り、手を握り、
生「階段…ドア…ゲーム…ベッド、の下…｣
ボソボソ呟いた。
目を開けた斗真の目はピンクだった。
生「階段登って、ゲームがたくさん置いてる部屋のベッドの下にあるよ｣
智「は、まじ｣
急いで行くと、まじである。
智「…あったんだけど｣
和「なんで私の部屋で釣りの本見てるんですか…｣
雅「すごい、どうやったの！？｣
生「簡単に言うと、探してる人、探してるもの、それが本人の使ってるやつに触れるだけで描写が頭に浮かんでくるの、途切れ途切れだけど。｣
潤「じゃあ、今智の手を触って探したけど、手じゃなくても、例えば今智が着てる服とかそういうのを触っても探せれるってこと？｣
生「そうだね｣
いや今必要すぎる人材。
こんなに身近にいたなんて。
和「翔ちゃん、探して欲しい｣
生「そりゃそうだよ！ここまで聞いて帰る訳ない。
手伝うよ！｣
雅「いや、こんなに頼もしい斗真と早く出会いたかった｣
潤「早速、やって欲しいんだけど｣
生「うん、翔くんが身に付けてたものとか普段触ってたものとかある？｣
和「これは？｣
ニノが手にしてたのは新聞
和「うち、翔ちゃんしか新聞見ないから
指紋とか翔ちゃん以外つけない｣
生「全然いい！見てみるわ｣
新聞を持って
またスっと目を瞑った。
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作者名：ハッピーsmile | 作者ホームページ：http://nekomoti
作成日時：2017年6月19日 21時
