○134○ 翔サイド ページ15
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翔「ちょ、ちょっと待ってよ！！｣
引っ張られていた腕を振りほどく
翔「いくらなんでも…、ニノだって信じられない人に、命を預ける訳には…いかないよ、｣
もうここから逃げようとしたら、何されるかわかったもんじゃない
きっと、…………相葉ちゃんにまでなんかされてしまうかもしれない、また、。
和「………わかった｣
諦めたらしいニノは、そこに座り始めた。
和「なら、楽しいお話しようよ！｣
楽しいお話、か…
翔「うん、それならいいよ｣
和「よかった。何話そうか、
あ、そういえばね、この間相葉さんがね…｣
さっきまでの表情が嘘かのようにガラリと変わり、
ほんとに楽しい
いつも通りの、本物のニノ。
こと細かく言って笑わせてくれる
なんだか疑って申し訳ないくらいだった。
翔「ハハハ、雅紀おもれー！｣
久しぶりに笑った
和「いやあの時の潤くんが…｣
みんなの話、たくさんしてくれて。
翔「松潤こわ笑｣
ごめん、
疑って。
そんな風に思うほどだった。
ニノはニノだ
紛れもない、二宮和也だ
信じたい
無邪気に笑うニノは、さっきの目が死んでいたニノとは違って、本人にしか見えなかった。
いや、もう、本人だって。
やめよう、疑うのは。
どれくらい話をしたのだろう、
暗くなって、
笑い転げるくらい笑って、
なんだか懐かしい時間だった。
和「でね？…………翔ちゃん……？｣
気がついたら、
翔「……っ｣
涙が溢れ出て
ふわりと抱きつく和が、妙に温かくて、
こんなにも人に安心できたのが、
久しぶりで
幸せな気持ちになった。
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作者名：ハッピーsmile | 作者ホームページ：http://nekomoti
作成日時：2017年6月19日 21時
