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結局私も帰宅部になったが前ほど外や学校ではカルマと話すことめっきり減ってしまった。
それでも話すことはあるし、クラスメイトとしては十分仲がいいと思う。
……まあ、逆に今まで近すぎたのかもしれないけど。
というのも、不良狩りをしている中学生がいると噂が広がり、一緒にいる女(つまり私)を人質に取れ！と本当に人質になったのだ。
人生初の人質だな、とか脳天に考えている間にカルマが相手をあっさりと倒してしまった。
えらく心配され、これからは外であまり一緒に居ないようにする、とまで言われてしまった。
無事だったし怖くない、だから別にいいのに、と言ったけど何度言ってもここは譲らないと言われ引き下がるしかなかった。
ただ、カルマも折れたのか今までみたいにお互いの家を行き来することはあった。
＿＿それからまた季節は巡り2年生の冬になった。
結局あれからどうやってE組に近づくかは決まらなかった。
E組に入るのが1番良いとは思うけど、成績を落としたら母さんが怖い。
生物学者をしている父さんの仕事で今は海外にいるけど、それでも怖い。
日直の仕事をやっとの事で終わらせて、帰ろうと思った時だった。
「や、やめろ……！」
「え〜？お前らだって弱いものいじめしてるでしょ？
なんか文句あんの？」
バキッと殴る音が鳴り響く。
「か、カルマ……？」
いざ目の当たりにすると、その光景にショックを受ける。
知っていたはずなのに。
彼が、彼なりの正義感に従って動いていることも。
その為に多少の暴力も辞さないことも。
それでも、怖いという気持ちが支配している。
動かなきゃ、大事になってしまう。
この事件がきっかけでE組に行くことは知っているけど、幼なじみが人に暴力を振るう姿を見たくないという気持ちが勝ってしまった。
「やめようよ……！怪我しちゃうよ！」
「！……Aちゃん、退いてて。
コイツは殴られて当然のことをしたの」
「っでも……」
「退いててよ。Aちゃんに怪我させたくないから」
そう言ったカルマの目がいつになく真っ直ぐで暗くて、私は何も言えなくなってしまった。
「……ごめん」
気づくと私の目からは涙が零れ落ちて地面に染みを作った。
「……私、帰るね」
どうしてもその場に居ずらくて逃げてしまった。
＿＿バチが当たったのだろうか、殴られていた先輩の告げ口によって私もE組に行くことが決まった。
そして、停学処分が下されたのだ。
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とある女の子(プロフ) - 続きの展開が気になりまくりです！！またいつかの更新楽しみにしてます♪ (2020年9月24日 23時) (
レス) id: 2532dffcac (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - すっごく面白かったです！夢主とカルマ君の関係、大好きです！これからも応援しています！ (2020年8月5日 11時) (レス) id: e77f932360 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：meer | 作成日時：2020年6月15日 22時
