12 ページ14
(小テスト中なのに、随分と余裕そうだな……)
体育が終わり6時間目の小テスト。
殺せんせーは壁パンしてるし隣で暇そうにしてる人は居るし、本当にテスト中なのだろうか。
集中しないと、いや厳しいけど。
「ぷにょんぷにょんうるさいよ殺せんせー！！」
……あ、ついに怒られた。
教師がテストの妨害してるんじゃしょうがないけど。
「そ、それ先生のジェラート！！」
テストの間、カルマは一体どこに仕舞ってたんだ。
それになんで今普通に食べてるの。
この展開は知ってるけど、実際この目で見たら意味がわからない。
「終わったから帰るね〜
多分満点だから」
……なんか殺せんせーが可哀想になってきた。
頑張れ先生、あと少しで解決できるから。
＿＿結局小テストはあまり集中出来ずに終わった。
「集中力が足りない……」
あれだと点数も望めない。
ああもう私の大バカ。
「しょうがないよ
逆にアレで集中出来るのは結構凄いって」
カエデちゃんが心配そうに慰めてくれる。
「うん……ありがとう」
優しいな、本当に。
内容は分かっているだけに悔しい。
それを出し切らないと意味が無いのは分かっているけど。
「はぁ……帰ろ」
帰ってから集中力をつける方法とか調べよう。
「また明日ねー！」
「うん、また明日」
長い山道を下り、やっとの事で舗装された道路へ出る。
体力がない私にとってはこの道は本当にしんどい。
……集中力より先に体力が優先かもしれない。
「クソっ……E組の癖に調子乗りやがって」
考え事をする私の横を2人組の男子が通り過ぎる。
……あ、彼ら元クラスメイトだ。
話したことないけど鬱陶しい人だという記憶がある。
関わりたくないなー、なんて思ってそのまま改札へ向かおうとする。
が、
「おいアレ、エンドのE組じゃね？」
なんで私の顔覚えてるんだよ、あっさり見つかった。
他のクラスの人覚えるより英単語覚えた方がよっぽど有意義だと思うんですけど！
「……」
そんなこと言う勇気もないので急いで改札に滑り込む。
電車に乗れればこっちのもんだ！
ちょうど発車時刻で、乗った瞬間ドアが閉まる。
「アイツ無視しやがって
E組の癖によ」
彼らは何か言っているようだけど聞こえなかった。
＿＿面倒事になりませんように。
電車を降り乗り換えのホームへ向かう。
さっき急いだのが原因か、まだ少しバテている。
「よ〜、Aちゃん疲れてんね」
「……何で居るの？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 90人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「暗殺教室」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
とある女の子(プロフ) - 続きの展開が気になりまくりです！！またいつかの更新楽しみにしてます♪ (2020年9月24日 23時) (
レス) id: 2532dffcac (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - すっごく面白かったです！夢主とカルマ君の関係、大好きです！これからも応援しています！ (2020年8月5日 11時) (レス) id: e77f932360 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：meer | 作成日時：2020年6月15日 22時
