ましゅまろ【WT】 (ページ3)

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じんじんページ3

きりやん君に引っ張られ保健室に連れてかれた私。

「そこ座って待ってて」
「俺保冷剤用意してくるから」

『ぁ、ありがとう』

「気にしないで。俺がしたいだけだから」

『優しいねきりやん君』

「え゛っ！俺の名前…」

『ぁっあ！ごめん間違ってたかな…？』

「ちがっ違くて…そのぉ」
「俺の名前知らないと思っててぇ…」

俺の名前ってことはあってるのか…

「あ！保冷剤ね保冷剤」

タオルに包んだ保冷剤を渡してくれる。

『ありがとう』

受け取り打った部分を冷やす

頭がひんやりとしてくる。

……静寂だ…何が話題を見つけないと…

「ねぇ」

『っはい！』

「〇〇さんなんで俺の名前知ってたの？」

『えっとあの…』

「別に責めたいわけじゃないからゆっくりでいいよ」

『実は好きだった人がよくきりやん君の名前を出してて…それで覚えてました…』

「好きだった人ねぇ…そっか」

きりやん君を横目に見ていると

気づけば鼻が触れてしまいそうなくらい近くにきりやん君がいた。

「好き“だった”ってことは俺にもチャンスある？」

するりと椅子に置いていた手を優しく重ね

あ…キスされる

「なんてね」
「〇〇さん危機感持ちなよ？男は狼なんだから」

『へっ…あっ』

「んふふ顔真っ赤可愛いね」

離れたと思うと直ぐに私の頬を優しく撫でた

「じゃあ俺教室戻ってるね。〇〇さんまだゆっくりしててね」

『ぁ…わかりました』

ぱたんと保健室のドアがしまった。

体に力が入っていたのか一気に脱力感に襲われる。

『暑っつ…』
きりやん君に用意してもらった保冷剤で暑くなった頬を冷やす。

きりやん君に撫でられた頬に手を当ててみる。
『…この後きりやん君にどうやって接せればいいの………』

きりやん君に触れられた部分がじんじんした。