case.11 ページ12
『あ、コンタクト』
半ば強引に乗せられた助手席でふと思い出したように発せられた言葉に、降谷は視線を投げた。
「コンタクト？
Aさん、目悪いんですか？」
『まぁ、そうですねぇ。ここ数日部屋に籠っていたもので、コンタクトを切らしてたことをすっかり忘れてまして。…まぁ、いいや。』
片目がちょっとくらい見えなくても何とかなるだろう、とAは思考を放棄した。
「無いと困るのでは？」
『サングラスがあるから問題無いでしょう。』
そういえば、とAは自分がサングラスをしていたことを思い出した。
よく彼は私だと気付いたものだ。まだ一日しか顔を合わせたことがないというのに。
「…眼鏡ではなく？」
『私、光彩異色症なんですよ〜』
Aはサングラスをずらして、琥珀色の目を彼の前に晒した。
それに目を見開いて驚いた様な表情を見せた降谷。
サングラスをもとの位置に戻せば、欠伸を一つ零した。
『安室さん、喫茶店のお買い物だったのでは？私逃げないんで行ってきていいですよ〜。待ってる間寝させてもらいますけど。』
「…じゃあ少し待っててください。」
助手席のドアを閉めてスーパーの中へと戻っていった彼の背を見送って、Aは溜め息を吐いた。
目を閉じて背もたれに体を預ける。
…彼は、この目をどう思っただろうか。
Aは、嘲笑気味に笑みを零して、意識を手放したのだった。
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trr - 続編待ってます！！！！ (2018年12月10日 5時) (
レス) id: 4ac3c5bb30 (このIDを非表示/違反報告)
咲空(プロフ) - 坂竹会長さん» ご指摘ありがとうございました！(´･ω･)っ【ティッシュ】 (2018年10月19日 13時) (レス) id: 1695bf9265 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - 更新頑張ってください。夢主ちゃんの設定がドストライクです。貴方が更新するたびに、僕の鼻からイチゴオレです←汚なｯｯｯｯ。 失礼しました。_ーд#_ (2018年10月14日 10時) (レス) id: d6f7fc00e7 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - ページ26、名前変換なっていませんよ。(名前)と向き合うってなってます。間違っていたらすみません 失礼しました (2018年10月13日 21時) (レス) id: d6f7fc00e7 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はじめまして、すごく面白かったです！ (2018年9月27日 15時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲空 | 作成日時：2018年5月17日 1時
