三十一階 ページ1
戦争の1週間前、w国では戦争の準備のため忙しく動いていた。
戦闘部隊B班の隊長であるショッピは、自室で武器の手入れをしていた。
白い布切れでダガーナイフの刃の部分を丁寧に拭き、それを持ち上げては角度を変えて刃こぼれしていないか、錆びていないかを確認する。
そろそろいいかと思ったところでナイフを机に置き、次に手を伸ばしたのは鉄製の剣だった。
剣は使用する回数が多いのか血で錆びた部分が所々あり、ショッピはこれもいい加減研がなければならない頃合いかと息を吐いた。
するとそのあと突然扉が開き、金髪の青年が「おいショッピ！」と元気よく声をかけた。
shp「…ノックくらいしてください。コネシマさん」
ショッピは不機嫌な表情を浮かべて低くそういうと、コネシマと名乗る青年は右手で頭をかきながら「おお、すまんすまん」と反省の色は見せなかった。
ショッピは一つため息をついて「で、何の用っすか」と気だるそうに聞くと、コネシマは「そうそう」と声をあげた。
kn「この後の戦争で色々準備したいんやけどな。山で待機組の軍たちの装備品の買い出しを頼まれてな？
俺一人じゃあれやし、暇そうなショッピくんもどうかと思ってな」
shp「人が武器の手入れをしてるにも関わらず暇扱いするとは…流石クソ先輩。人をよく見ていない」
ショッピくんの発言にコネシマは「なんやと！？」と声を荒げた。
kn「武器の手入れなんて暇人がすることやろ」
shp「先輩は武器を持たずに戦うんですからそう言ってられるんですよ」
ショッピはそう言ってコネシマの身体を見た。
コネシマは元々体力があるのか、体術での戦闘技術が非常に高く、ほとんどの戦場では素手で対抗できているのだ。
勿論、手や足にはサポーターのような布を身につけて戦闘をするのだが、彼が得意とするトリッキングは敵の頭部や鎧を砕くほどの威力を持つ。
kn「ええ…そんなに俺と行くのが嫌なんか…」
コネシマはあからさまにシュンとして背中を少し丸めてそう言うと、ショッピはその仕草に弱いのか、また一つため息をついて「しゃあないですね…」と言った。
kn「おっしゃ！じゃあ早速行くで！」
先ほどの態度は何処へやら。コネシマは瞬時に背筋を伸ばして目を輝かせながらショッピの肩を掴んでそう言った。
shp(……もしかしてハメられた？)
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おマロ(プロフ) - あらばさん» コメント誠にありがとうございます。そう言っていただけるととても嬉しいです。引き続き黒い塔をよろしくお願いします。 (2020年1月4日 1時) (
レス) id: 061e4a875f (このIDを非表示/違反報告)
あらば - すごく好きです。終わり方も素敵でした。2回も3回も読み返してしまいます。お疲れ様です。更新。楽しみに待ってます。 (2020年1月4日 0時) (レス) id: f15d6ec153 (このIDを非表示/違反報告)
おマロ(プロフ) - すみれいんさん» 何度もコメントありがとうございます。とても嬉しいです。デイビスとの関わりを入れたかったのですが、結局思い付かずそのまま進めてしまいました。それでも彼の内容を読み取ってくださりとても嬉しいです。ありがとうございます。 (2020年1月3日 23時) (レス) id: 061e4a875f (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - おマロさん» こう何度もコメントをして申し訳ないです、、、。まさかデイビスからお手紙が来るとは。しかも、悲しくなるようなでも本人にとってはそうでない内容・・・。デイビスも最後は幸せ？に終われてよかったと思いました！ (2020年1月3日 23時) (レス) id: 6ac43c38eb (このIDを非表示/違反報告)
おマロ(プロフ) - ろまろまさん» とても嬉しいコメント誠にありがとうございます。私が思っている話ができているようでとても嬉しいです。引き続き黒い塔をよろしくお願いします。 (2020年1月2日 22時) (レス) id: 061e4a875f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おマロ | 作成日時：2020年1月1日 20時
