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Aは立ち上がりコネシマに手を差し伸べると、彼はそっとその手をとってゆっくり立ち上がった。
tn「…で、Aとシッマ。ちょっと話があるんやけど」
トントンは竹刀で肩を軽く叩きながら黒い笑みを浮かべた。ひとらんは苦笑してトントンの後ろに立っていた。
コネシマとAは訓練場の荒らしでこっぴどく怒られた。Aはそのあと、彼は無実であることを述べ、手合わせした自分が悪かったと言うが、トントンは何とも言えない表情を浮かべた。
tn「別にAだけが悪いわけやないで。本来ならあそこにいるゾムやシャオロンが止めるはずなんや」
「あいつらはAの戦い方を実際に見たかったんだと思うんだが」と続けた。ゾム達は彼女が破壊してしまった壁の状態を見て何やら話をしているようだった。
しばらくの間は訓練場を使わせてくれないことだろう。使う際は同行できる幹部を探しておくことを条件として今回の説教はそういった感じで終わった。
tn「さて、壁の弁償でシッマの給料から引くか」
kn「えっ…トントン?」
トントンは「冗談や」と言って書類まとめを再開しに書記長室へ戻っていった。
そのあとひとらんがAのところに近寄ると「お疲れ様」と笑いかける。
「騒がせてしまってごめんなさい」
Aはそう言って深く頭を下げると、ひとらんは「2人が怪我してなければいいよ」と優しく声をかける。
「あの衝撃音で動物達が吃驚しちゃってね、今度から気を付けてくれればいいから」
そう言ってAの肩に手を置くと、彼女は「うん」と頷いた。
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作者名:おマロ | 作成日時:2019年12月3日 21時