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Aが配置に着くと周りの軍人たちはざわめき始めた。コネシマは遅れて位置につくと「試したいことってなんや?」と真剣な表情で聞くが、彼女は「始まればわかるよ」と言うので、彼は眉を潜めた。
sya「それじゃあ、始めるで。
よーい……はじめッ!!」
シャオロンの掛け声と同時に駆け出すコネシマはAに攻撃を仕掛ける。剣を素早く斬り込もうと横に構えるが、彼女はそれをきれいに躱す。
コネシマはすかさず次の攻撃を仕掛けるが、また避けられてしまう。
kn「避けてばっかじゃ勝てへんで!!」
コネシマはそう叫ぶと、Aはゆっくり息を吐き、大きく目を見開いた。
[__移植媒体出力開始。Lv:BNo.05“ジャック”解放。一時的ニ武器変更ガデキナクナリマス]
機械音声が流れ、彼女の動きは一変する。今まで避けていた速さよりもはるかにスピードは上がり、一気にコネシマに突っ込んできた。
kn「ッ!!?」
コネシマは冷や汗を流しながら横へ避けると、Aは勢い余って大きな衝撃音を出して壁に激突した。
激突した際に砂埃が舞い、訓練場は更に騒めく。埃は地面に落ち、視界がひらけたと同時に、彼らは驚きのあまり静かになる。
彼女は左の拳で殴ったままの体勢で、壁には大きな穴が空いていたのだ。Aはゆっくり左腕を下ろし、一時的に動きが止まると急に振り返り、コネシマをターゲットに定める。
[ターゲットロックオン。標的:コネシマ。彼ガ戦闘不能ニナルマデ攻撃ヲ続行]
機械音声の言葉にその場の全員は固唾を飲み込み、緊張が走った。
当のコネシマはまた冷や汗を流し「まじか」と焦りの声を溢した。
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作者名:おマロ | 作成日時:2019年12月3日 21時