拐って仕舞って閉じ込めて。『d!』 (ページ24)

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Episode23 ページ24

まてよ、鬱先生は自爆？をしてニアデス状態なのだから足元に向けて起爆したとして鬱先生は100、私はニアデス。
賢い判断ではないな。

使い所を見て後で使おう。

差は中々縮まらない、自分はシューティングゲームの部類が得意なつもりでいたが意外と上手くいかない。

ヘッドショットで余裕のキルを魅せる隣と鬱先生とは違い私は胴体に三、四発撃ち込んでキル。
いくら素早くカーソルを動かしても若干のタイムロスがある。
それと鬱先生は手榴弾を上手く使いキル差を広げている。
私の方には妙にドロップしない、ヘッドショットで倒した場合でのみの確率なのだろうか、…思えば私の時もそんな感じだった。
ヘッドショットの方が有利なのだが圧倒的に私では技術力が劣る、

……私必死になってんのに鬱先生片手プレイじゃん。

｢私！明日の夕飯！ハンバーグ食べたいんです！｣

精一杯の主張。申し訳程度の心理戦。……的なもの。

｢別にそれくらい負けても作るで｣

｢どうせなら勝って食べたいんです！｣

｢はいはい｣

｢俺はねぇAさんのことちゃん付けしたいんよ｣

｢しょーもない！勝手に！呼んでください！｣

これ以上差が広がらないように一体一体大切にキルしつつ答える。

…お互いどうでもいいことをかけて勝負していることが判明した。

｢あ、ええ？じゃあなんか違うことお願いしよ。｣

｢そんなのありですか？！｣

｢まあまあええやろ？Aちゃん｣

ニッコリ顔が視界の端で私に笑いかけた。
ずるいじゃないか……。

｢じゃあ私が勝ったら明後日も夕飯リクエストします！｣

｢別にええよ。｣

そのまま会話無しに第二ステージクリア。

後は外に出るだけっというシナリオが流れる。
そして銃は弾切れして武器はナイフに切り替わった。

差は21。

かなりしんどい。

……負けた。

鬱先生が再び手榴弾を足元にカーソル合わせて放ち爆死、結局鬱先生一人でクリア。

キル差は50…くらい。

｢負けたぁ……｣

｢じゃあ約束通りお願いね、んー家帰ってからでもええ？｣

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19話から1話飛ばして投稿していました。訂正しました。