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それからというもの
僕と彼女は 4勝5敗
最後のテストで彼女は勝った
「さすがですね」
『まぁね〜
入試も近かったしめちゃくちゃ詰め込んだ』
これでもう高校のテストは無い
僕と彼女の戦いは終わった
「これからどうするんですか?」
『もう出席数も余裕で足りてるし
ゆっくりしてたまに顔出そうかなって思ってる
剣持くんは?』
「僕ももう来ないと思いますよ
自宅で勉強します」
『そっか
じゃあもう次会うのは卒業式だ』
互いに別れの挨拶をして
僕たちは卒業した
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4月
僕は大学を無事に卒業し
母校へ来ている
「今年度より赴任されました
先生を2人紹介します
前へどうぞ」
講堂のステージに立つと
正面から え? という声が聞こえる
「剣持刀也先生と櫻田A先生です
お2人とも1年生の副担任として
剣持先生は国語、櫻田先生は社会科を
ご指導いただきます」
隣で困惑しているのは
当時よりも遥かに大人びて綺麗になった
元学年1位 櫻田A
「夢、叶えたんですね」
『け、剣持くんこそなんで…』
「あれ?僕言いませんでしたっけ?
教師の道も視野に入れると」
先生たち知り合いなの?と
生徒たちに質問攻めにされたのは
また別の話
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作者名:桜和 | 作成日時:2022年11月26日 3時