【2j3j】恋は儚いからこそ美しい【短編集】 (ページ1)

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青い春／knmc ページ1

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≪2年中間テスト学年順位表≫

1位 3組櫻田A 489点
2位 3組剣持刀也 486点
3位 6組甲斐田晴 462点
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「また3組の2人が1位と2位争ってるよ」

うちの学校は学力テストで上位20名の張り出しがある

『このご時世にテストの点を張り出すなんて
少し時代遅れじゃない？』

「その点については僕も同意ですね」

隣の席にいるのは2年学年1位櫻田A
1年の頃からずっと競り合いをしてる
いわばライバル、いわば友人

『3勝2敗かあ』

「本来は競うものではないんですけどね」

『モチベにはなるじゃん
剣持刀也を負かすっていうね』

「そんなもの…」

くだらない

なんて、でも僕も彼女の存在で
だいぶと点が上がっているのも事実

「まぁお互いに前回より点が上がってるのは
確かですし」

『剣持くんは夢無いの？』

「なんですか急に」

珍しい、彼女が勉強のこと以外で
僕に話を振るなんて

『だってあんなに点取るって
なにか目標とか夢があるんじゃないのかなって』

「あぁ…そういうことですか
無いですよ、夢なんて特にありません」

逆にあなたには夢があるんですか？

初めてかもしれない
こんなにもお互いのことを話すなんて

『私はね
教師になりたいんだ』

「教師ですか
いいと思いますよ
櫻田さんならなれそうです」

『私剣持くんも教師向いてると思うんだけどな』

いつも伏見くんに勉強教えてるじゃん？

と全くよく人のことをみている人だ

「教師の道もいいかもしれませんね
視野に入れておきます」

目を輝かせながら頷く
彼女はどことなく綺麗に見えた