片翼の天使 Ⅱ (ページ5)

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現在眠気と葛藤中…
この先生の声、眠たくなるんだよね

竜胆｢眠いんなら寝とけよ。また起こしてやっから｣

そう言って着ていたパーカーを被せてくれる

A｢んーーー｣

蘭｢A、おいで｣

竜胆の後ろの壁にもたれて座り込むと私を膝の上に誘う

A｢ありがと｣

横向きに座って蘭の胸に頭を預けて目を瞑ると
周りの声が遠くなって眠りについた

あったかい……

｢ちょっと！みてみて！Aちゃん寝てる！
寝顔めっちゃ可愛い♡｣

｢Aちゃんが可愛いのなんて知ってるよ！
それよか蘭君にもたれて寝てる…いいなぁ…｣

｢黒川さんまじ天使♡付き合いてぇー｣

｢バカか？鏡見直してこい
あのカリスマ兄弟にかなうわけねぇだろ。
俺らはその辺に転がってるゴミ同様だ、
潔く諦めろ。死にたくなかったらな｣

｢確かに、ありゃ番犬より怖ぇわ｣

｢あの兄弟に好かれる世界線どこ｣

｢おいオマエら！
授業中だぞ！！前を見んか前を！｣

煩いな……

蘭｢悪ぃ…起こした？｣

ガヤガヤとする教室を見る限りいまは昼休み

A｢ううん、ごめん
思いっきり寄っかかってた｣

蘭｢オマエ抱えて帰ろうとしたら
嫌がるからやめてやれって竜胆が｣

うん、それは絶対嫌だ
学校中の女子からの反感を買いそうで怖い

A｢あれ、竜胆は？｣

カバンはあるから帰ってはなさそうだけど…

蘭｢あー、呼び出しくらってた｣

俺はタイプじゃなかったけど
竜胆が好きそうなタイプだったな…と呟く

弟の女の趣味まで把握してる辺りさすが兄弟だなぁ

確かニィは煩い女とバカな女は嫌いだって言ってた…

行ってみる？なんて面白そうに誘うもんだから
興味本位で行ってみることにした