泡恋【松野千冬】

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青宗｢風邪ひく｣








A｢いいよ、ほっといて｣








青宗｢A｣








A｢もう嫌になる…
自分の気持ちに嘘をつくのも…
幼馴染として、ずっと一緒にいるのも…｣








傘にあたる雨音がうるさい…







でも丁度いいかな、
泣いてる姿なんて見られたくないから








すると音が止んだ。
パシャ…と傘が落ちて、再び私に雨がさす









冷えた体が一瞬で熱を帯びた










A｢青宗君、、濡れちゃうよ…｣










青宗｢いいよ。｣










A｢私なら大丈夫だから…｣









嘘だよ…一緒にいて。
いま1人になると心が壊れそうなの









青宗｢大丈夫じゃねぇだろ。｣









そんな私の心を見透かした










A｢千冬にね…彼女ができたの
嬉しそうに言うから…祝福しないとって…｣










青宗｢うん｣









A｢千冬が好きなの…
どうしようもないくらい大好き…
でももう、忘れないと…｣









青宗｢無理に消そうとしなくていいんじゃねぇの？｣









A｢千冬を困らせたくない｣










青宗｢そっか｣














10年以上の片想いに終止符を…

















青宗｢なら俺が忘れさせてやるよ｣















A｢え…？｣













チュッと軽く触れるくらいの優しいキス










青宗｢嫌か？｣










応えるように首に腕をまわして
コツンっと額を合わせる










A｢嫌じゃない…青宗君だから…｣










そう言うと青宗君は優しく微笑んで
何度も唇を重ねた。








深くなっていくキスに体を震わせて
彼の服をギュッと掴む









" キスは本当に好きな人としかしちゃダメ。"










いつか、母さんに言われた言葉を思い出す










ごめん母さん、私約束守れなかった…

















多分、今の私はどうかしてる…

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