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一 千冬side 一
俺には覚えてないくらいずっと前
ガキの頃から一緒にいた大切なやつがいる
そいつは
A「千冬！！」
いつも嬉しそうに俺の名前を呼ぶ
成瀬A、
あいつを見た野郎どもは口を揃えて同じことを言う
「なぁ見たかよさっきの女＿」
可愛いって
バカかよ
んなの知ってるっつーの
まぁ…Aは良くも悪くも
誰にでも優しいから勘違いするバカが多くて
その度俺が牽制して裏で蹴散らしてたんだよな
「顔が怖いってば！」
隣で威嚇する度俺の頬をひっぱって
イタズラに笑う、あいつの笑顔が好きだった
俺が初めて可愛いって思った女の子。
「千冬君、好きです」
ある日、放課後呼び出されて告白をされた
実はこれが初めてって訳でもない
断る理由もなかった俺は二つ返事で
恥ずかしながら頬を染める彼女の手を握った
「初めに言っとくけど付き合ったからって
俺はAと離れる気はねぇよ」
「わかってる。」
幼馴染として、ダチとして
大切にしてきたあいつの傍にいるって
ガキの頃交わした約束なんて、きっとあいつは忘れてる
今思えばその日からAの様子がおかしかった
彼女に構ってばっかの俺に
嫉妬でもしてくれてんのかなって……
少女漫画の読みすぎか都合のいいように解釈して
あいつの声録に聞こうとしなかった俺に
バチが当たったんだと思った
高熱出してぶっ倒れたあいつを抱えた時
前より少し痩せていて軽かった
意識はねぇのに何度も俺の名前を呼んでは
助けてって……
あいつの好きな花を持って病室を開ける
眠ったままのAの手を握って何度も謝った
目を覚ましたAはどこか落ち着いた声で
「千冬が好きなの」
そう言った
好きってなんだよ……ダチとしてだろ？
頭の整理が追いつかない俺に
「幼馴染としてじゃなくて、恋愛感情として」
少し苦しそうな顔をしてそう言った。
本当はあの時、迷ってた…
返事次第で関係なんて簡単に変わってしまうと
怖かったんだ
振っておいて離れたくないと我儘を言った俺に
あいつは優しく笑って
「離れたりなんかしないよ」
分かってる、無理してた
俺がそうさせたって分かってるから余計に胸が痛かった
ごめんな……
俺はオマエを手放せねぇんだ
他の誰よりも、オマエを失うのが一番怖いから
続く (更新停止中)
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雪(プロフ) - 睦月さん» 睦月さん！初めまして！そう言って頂けて嬉しいです☺︎ありがとうございます！！ (2022年7月1日 8時) (
レス) id: 6789a4b1bf (このIDを非表示/違反報告)
睦月 - 初めまして！小説拝見させて頂きました。続きがとても気になります！更新楽しみにしてますね！ (2022年6月24日 15時) (レス) id: 3944e3eebe (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - るにゃネコさん» 千冬がどう思うか…ですね！コメントありがとうございます！頑張ります！！ (2022年4月30日 22時) (レス) id: 6789a4b1bf (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - インコさん» やったーー！！そう言って頂けるととても励みになります！ありがとうございます！！ (2022年4月30日 22時) (レス) id: 6789a4b1bf (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - ネコさん» 自分には心を許してくれてるって嬉しくなりますよね(*´˘`*)♥ (2022年4月30日 22時) (レス) id: 6789a4b1bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪 | 作成日時：2022年1月28日 23時
