泡恋【松野千冬】

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日向「Aちゃん、ずっと元気ない……」




武道「千冬、オマエまた何やらかしたんだよ」




千冬「いや、俺じゃねぇって！」







ずっとうわの空
昨日の事を思い出しては苦しくなる






" A！待てって！ "






追いかけてきた彼の腕を払った




触らないで、顔も見たくない




そう言えば彼は
傷ついた私より悲しそうな顔をした





ピコン……と通知が鳴った






青宗君会って話したい






メッセージを見て
ぎゅうっと胸が締め付けられるような感覚が襲った





何を言われるんだろう
別に好きな子ができたから別れたい？
私のことはもう、好きじゃなくなった？




考えれば考えるほど、嫌な方へと走っていく







A「こんなのばっか……」





ため息をついて机に突っ伏すと
誰かに頭を撫でられる



温かい、大きな手







A「千冬ぅ」




千冬「ん？」




A「彼女がいるのに
別の女の人を家に呼ぶのは、普通の事？」




千冬「逆だろ、彼女がいるなら
不安にさせるような事はしねぇよ。」





そっか。そうだよね、
顔をあげて、ヘラッと笑えば
君は悲しそうな顔をした





そっと伸びた手が私の頬に触れると
優しく目元を拭った







千冬｢泣くなよ｣














千冬「イヌピー君はぶん殴る」





武道「なんでオマエが怒ってんの」





千冬「自分の大事なやつ泣かせられて
大人しく見てられっかよ」






そんな台詞、
君は恥ずかしげもなく当たり前のように言う

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