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シン…と静まった空間に
やっと彼が口を開いた。
千冬「A、俺は_」
A「うん。」
千冬「オマエの事、
そういう風に見た事なくて…その、ごめん。」
そう言って、気まずそうに顔を逸らす。
涙は出なかった。
不思議とその言葉を聞いた瞬間
今まで私を苦しめていた、
複雑に絡まった糸が解けたように心が軽くなった。
A「謝らないでよ。
その返事が聞けて良かった。」
千冬「でも俺、オマエと離れたくねぇ」
A「大丈夫、離れないよ。
これからもずっと、変わらず傍にいるから。」
千冬「ん、ありがとう。」
色んな話をした。
私ばかり話してたけど千冬は嫌な顔せずに聞いてくれた。
時間が経つのはあっという間で
気づけば辺りは暗くなっていた。
千冬「まだしんどいだろ?
俺もう帰るから、なんかあったら連絡して。」
A「ん、ありがとう。」
病室を出ていった千冬を見送る。
窓を閉めようと立ち上がれば
傍に置いてあった花瓶を見て思わず微笑んだ。
A「覚えてくれてたんだ」
小さい頃、一度だけ伝えた私の好きな花の名前。
青色の竜胆の花。
心のどこかで思っていた。
千冬以外を好きになれたらって…
なれたら…って
そんなこと考えなくたってもう、好きになってたと思う
いつだって私を暗闇から救ってくれて
大丈夫。そう言って優しく抱きしめてくれる。
人前では見せなかった涙も
彼の前では自然と流れた。
私は、自分でも気づかないうちに
青宗君に恋をした。
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雪(プロフ) - 睦月さん» 睦月さん!初めまして!そう言って頂けて嬉しいです☺︎ありがとうございます!! (2022年7月1日 8時) (レス) id: 6789a4b1bf (このIDを非表示/違反報告)
睦月 - 初めまして!小説拝見させて頂きました。続きがとても気になります!更新楽しみにしてますね! (2022年6月24日 15時) (レス) id: 3944e3eebe (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - るにゃネコさん» 千冬がどう思うか…ですね!コメントありがとうございます!頑張ります!! (2022年4月30日 22時) (レス) id: 6789a4b1bf (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - インコさん» やったーー!!そう言って頂けるととても励みになります!ありがとうございます!! (2022年4月30日 22時) (レス) id: 6789a4b1bf (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - ネコさん» 自分には心を許してくれてるって嬉しくなりますよね(*´˘`*)♥ (2022年4月30日 22時) (レス) id: 6789a4b1bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪 | 作成日時:2022年1月28日 23時