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A「青…宗君…」





青宗「ん?どうした?」





心のどこかで思っていた。
千冬以外の誰かを好きになれたらって。
叶わないのなら諦めるしかないって。
君を想う気持ちがいつの間にか自分を苦しめてたんだ。





だから今度は、
自分の幸せを願ったっていいでしょ?





もう迷わない、だから決めたの…





決めたはずなのに…
なんでこんなに苦しいの…







青宗「A?」






A「ううん、何でもない。
私帰るね、ありがとう…」






青宗「A、待って」





A「ずっと…迷惑かけてごめんね、
もう来ないから…」






震える声を必死に抑えて笑って見せた。
青宗君の目を見れないまま
逃げるように家を飛び出した。







青宗「A!!!」







家に入った瞬間、力尽きるように倒れ
電気も点ける力さえ残っていない私は
真っ暗な部屋の中
ただ1人、震える体を抱きしめて眠りについた。










「A!?おい!!返事しろ!A!!!」









ユサユサと身体を揺すられる
この声…







A「ち…ふゆ?」







あぁ、これ夢か…
だって私の方すら見なくなってしまった彼がこんな、
必死になるなんて…きっと夢だよ







泣いてんの…?
なんで、、そんな顔するの…
場地君の事を思い出したの…?
泣かないで…
お願いだから、私のいない所で傷つかないで。
私はもう…君の涙を拭う事も出来ないから…







「A!!!」







A「ち…ふ、ゆ…お願い…
どこにも…いか、ないで」







私を置いて行かないで…







A「すき、なの…ちふゆの、事が…」







「A?おい!!!」






さっきまで熱かった身体は
指先から体温を失っていく。






このまま誰にも気づかれないまま死んじゃうのかな…
最期になるなら、もう一度だけ千冬の声聞きたかったな…










千冬「A!!!!!!!」

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(プロフ) - 睦月さん» 睦月さん!初めまして!そう言って頂けて嬉しいです‪‪☺︎‬ありがとうございます!! (2022年7月1日 8時) (レス) id: 6789a4b1bf (このIDを非表示/違反報告)
睦月 - 初めまして!小説拝見させて頂きました。続きがとても気になります!更新楽しみにしてますね! (2022年6月24日 15時) (レス) id: 3944e3eebe (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - るにゃネコさん» 千冬がどう思うか…ですね!コメントありがとうございます!頑張ります!! (2022年4月30日 22時) (レス) id: 6789a4b1bf (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - インコさん» やったーー!!そう言って頂けるととても励みになります!ありがとうございます!! (2022年4月30日 22時) (レス) id: 6789a4b1bf (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ネコさん» 自分には心を許してくれてるって嬉しくなりますよね(*´˘`*)♥ (2022年4月30日 22時) (レス) id: 6789a4b1bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年1月28日 23時

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