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A｢あれ……ここ｣
目を開けて部屋を見渡せばどこか見覚えのある部屋。
カーテンの隙間から見えた空は真っ暗で夜になってた。
あ、そうだ。母さんに連絡……
" A、母さん今日から出張で1週間家空けるけど、
あんた1人で大丈夫？
何かあったら千冬君の所行きなさいね！
こら！聞いてんの！？ "
なんでこんな時に限っていないの…
キーンと耳鳴りがして頭痛がする。
極寒の季節、寒いはずなのに
身体は熱くてなんだか苦しい。
熱を出したのなんていつぶりだろ…
そんな事を考えてると
遠くから足音が聞こえて私の方へと近づく。
青宗｢起きた？｣
手を借りて重い体を起こせば
そのままギュッと抱きしめられた
A｢青宗君？｣
青宗｢心配した
急にぶっ倒れるとか勘弁して。
心臓止まるかと思った……｣
ごめんね。と言えば
ほんの一瞬、抱きしめる力が強くなって、そっと離れた
A｢青宗君…あの、｣
青宗｢A｣
私の言葉を遮るように
青宗君が私の名前を呼んだ
今までとは違う、真剣な目をする彼に
なに？と首を傾げると
困ったように微笑んで私の手を握った。
青宗｢オマエは頑張ってるよ｣
A｢え……｣
青宗｢今までずっと我慢してきたもんな。
大丈夫、分かってるから。」
その言葉を聞いた瞬間、
ぶわっと目尻が熱くなって視界がぼやけた。
もう泣きたくなんてないのに
何故か青宗君の前だと気が緩むの…
青宗君は何も言わずに
ただ流れる涙を優しく拭ってくれた。
私は、誰かに気づいて欲しかったんだ。
誰かに必要とされて愛されたかった…
青宗｢泣いてもいいよ、
怒ったっていいよ、
だから、俺の前では偽らなくてもいい。
俺が全部受け止めるから。｣
優しい言葉が、私の心を満たしてくれる。
私はただ、彼の真っ直ぐな言葉に
どんなに拭ったって
溢れてくる涙を流すことしか出来なかった。
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雪(プロフ) - 睦月さん» 睦月さん！初めまして！そう言って頂けて嬉しいです☺︎ありがとうございます！！ (2022年7月1日 8時) (
レス) id: 6789a4b1bf (このIDを非表示/違反報告)
睦月 - 初めまして！小説拝見させて頂きました。続きがとても気になります！更新楽しみにしてますね！ (2022年6月24日 15時) (レス) id: 3944e3eebe (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - るにゃネコさん» 千冬がどう思うか…ですね！コメントありがとうございます！頑張ります！！ (2022年4月30日 22時) (レス) id: 6789a4b1bf (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - インコさん» やったーー！！そう言って頂けるととても励みになります！ありがとうございます！！ (2022年4月30日 22時) (レス) id: 6789a4b1bf (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - ネコさん» 自分には心を許してくれてるって嬉しくなりますよね(*´˘`*)♥ (2022年4月30日 22時) (レス) id: 6789a4b1bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪 | 作成日時：2022年1月28日 23時
