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ページ12

土砂降りの雨はいつの間にか
街を濡らして消えていった。








" 嫌か? "







" 嫌じゃない……青宗君だから "








あの時の感触が頭から離れない







無意識に伸びた手が唇に触れる







そういえば青宗君の唇柔らかかっ…







柔らか…









" 嫌じゃない… "









" 青宗君だから… "








思い出した瞬間、ボンッと顔が熱くなる









A「あ"ぁぁぁぁ!!
何言ってんの私!何言っちゃってんの?!」







「A?」







聞き覚えのある声にハッと我に返って振り向けば







A「千冬?」








君がいた。









珍しく焦った様子で私を見るなり
ズカズカと近づいて頬をつままれた。








千冬「こんっの、バカ!!」










A「え!?」









千冬「え?じゃねーよ!
急に走り出したかと思えば!
こんな時間までどこほっつき歩いてたんだよ!」






はぁぁ…と大きくため息をついて
しゃがみ込んだ千冬が私の手を握って
無事でよかった…と小さく呟いた








嘘……








A「今まで…私を、探してたの?」








千冬「オマエ以外誰がいんだよ!
てかなんか変だったし…」








何それ…








A「あっはは!」








千冬「てめぇ…何笑ってんだよ
こっちは必死こいて探し回ってたってのに…」







A「ごめんごめん、ありがと!
本当に何も無いから!さ、家入ろ?」







千冬「Aの母さんは?」







A「今日遅くなるって連絡入ってた」







千冬「俺んとこも。
じゃあ晩飯一緒に食おうぜ」







ニカッと笑う彼に思わずキュンとする。







青宗君…
千冬を忘れるには、まだまだ時間がかかりそうです。










A「ペヤングは嫌だよ?」








千冬「はぁ!?いいじゃん!」







A「他になんかあるでしょ?」







千冬「嫌だ!ペヤング半分こ!」












" これさ、いつも場地さんと半分にして食べてた "









" もう出来なくなっちまったけど… "









" じゃあこれからは私が半分食べてあげる "













A「しょうがないなぁ…わかったよ。」

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(プロフ) - 睦月さん» 睦月さん!初めまして!そう言って頂けて嬉しいです‪‪☺︎‬ありがとうございます!! (2022年7月1日 8時) (レス) id: 6789a4b1bf (このIDを非表示/違反報告)
睦月 - 初めまして!小説拝見させて頂きました。続きがとても気になります!更新楽しみにしてますね! (2022年6月24日 15時) (レス) id: 3944e3eebe (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - るにゃネコさん» 千冬がどう思うか…ですね!コメントありがとうございます!頑張ります!! (2022年4月30日 22時) (レス) id: 6789a4b1bf (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - インコさん» やったーー!!そう言って頂けるととても励みになります!ありがとうございます!! (2022年4月30日 22時) (レス) id: 6789a4b1bf (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ネコさん» 自分には心を許してくれてるって嬉しくなりますよね(*´˘`*)♥ (2022年4月30日 22時) (レス) id: 6789a4b1bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年1月28日 23時

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