ハリーポッター ◆ ～憐憫のサターン～ (ページ18)

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綺麗すぎる水、ブルーサファイア色。キュラソーと呼ばれるお酒の色合いのような水。ポリジュース薬の加工品か何かしらと思ってしまう。

ジョーン「はい、どうぞ
おや、カロリーを心配かい？
大丈夫さ、
カロリーは低カロリーだよ」

ジョーンは、へばった状態のべるには、炭酸的な飲み物は刺激が強いと思い。
水分と言っても、刺激が少ない薬草で生み出された低カロリーの薬草水。
ヘルシーさが売りの「水分補給」と「健康ドリンク」の中間あたりを

シャド「安心して良い、
薬草学で扱う薬草ばかりを使用している。
ヘルシーさが売り」

シャドは、ジョーンのブレンドセンスを褒める。シャドは、ブライスガウ家で、観葉植物の世話をしていた。
その影響から植物の薬草学に熱中、その後、薬を開発。
その薬はまだ未完成。これからが勝負だ。

べるも、養子のシャドの影響から、マンドレイクの苗植えをしたりしている。シャドは、ジョーンの紅茶選びみたいなブレンドセンスに目を際立される。良き影響力を持つ。

『・・・・っ、』

『喉乾いた』

そんな右往左往を見ながら、べるは注がれた綺麗すぎるブルーサファイア色の水を飲む。
さっきまで、大量の汗を掻いていた最中、身体の水分が足りない。その上、頭が痛い。熱中症の症状。ジョーンは、
べるが飲み終えた、銀色のゴブレットを無理やり奪い貸し、もう一度、銀色のゴブレットに、ブルーサファイア色の水を注ぐ。
そして、また「はい、どうぞ」と一言さえ、べるの手の内に、掴ませる。
ジョーンは、苦しそうに飲み続けるべるの姿が、痛々しく映る。
水分補給と健康ドリンクの量をセーブし、水分補給の柔水を基に作り上げた。
ジョーンは、シャドからべるの事は噂で聞いていたから。
彼女の性格を、誰よりも【寄り添って】あげられる性格であるジョーン。
配慮深い、思いやり、空気を読むことに長けているところも。

『うっ、・・・・』

先程よりは、頭が軽くなっている。冷たいブルーサファイア色の水を飲んだからだ。ジョーンが魔法で氷を作り、
銀色のゴブレットの中に導入してくれた。

ジョーンは、ひょういと飄々と舞うようにローブのマントを払い、べるの背中を支えながら、前髪をあげ、熱がないかチェックする。

「うん、熱はないよ
水分補給不足だ」

ジョーンは、まるでイギリス貴族の執事風のように、滑らかな手つきで、銀色のゴブレットを手渡す。
さらに、飲むために、かちゃ、と金属質のゴブレットが揺れ、水分がちゃぽん、と音を立てる。