悪役令嬢は安堵する １ ページ24
Aside
えと、ここかな？
そこには出店がぽつんと立っていて見るからに怪しい。
『あの〜』
｢はい？｣
おぉ、課金ショップの店員さんだっ！！
目、目、瞑ってる！
この店員さんは名前ないんだよねぇー
｢どうしましたか？道案内ならお任せ下さいめぅ！｣
"めぅ"来ちゃー！！
私が何気に好きだった店員さんだ。兄の友人とも似てないし！
『あ、道案内ではなくって……』
｢ふむ？では、私に何かようですか？｣
あれ、一瞬空気が重くなったような？？
『香水をひとつ売って頂きたいのですが』
｢すみません、もう売り切れてしまいまして｣
『え"っ……』
｢この店も閉めようとしていたところです。お帰りください｣
『え、あ、ちょっ……』
日はまだ高いのだが、半ば強引に追い返されてしまった。
収穫はゼロ……
『はぁ……』
無駄な休日を過ごし、今日は学園へ。
香水が手に入ったところでヒュプシュがいなければ話にならない。
今日はいるといいけど。
hp｢あ、アメリアさんっ！｣
『ひゃっ……』
後ろからほぼ突撃と言ってもいいくらい背中に頭突きをされた。
教室につく前で良かった。アメリア様の格好で声を上げるのは申し訳ない。
『と、りあえず移動しましょ……』
hp｢そうですね｣
そういうヒュプシュの顔は少しやつれて見えた。
もしかして、私の知らないようなヤンデレルートが存在するとか？？
場所を空き教室に移動する。
hp｢……やばいやばい｣
『何、がやばいの？』
hp｢あなたは知らないかもだけど…………っ、やっぱり何でもない。それより、あなたの方は何か進展あった？｣
『あ、ツーナイグング公園のすぐ近くに課金ショップがあったの。昨日は追い出されちゃったけど』
hp｢えっ！ほんと！？｣
『多分。課金アイテムの魅惑の香水を買ってる人がいたから』
hp｢……そう。今日の帰り行ってみる｣
私は少し心が軽くなった。
ヒュプシュが何故学園を休んだのか、何故シナリオ通りに行かないのか。
まだまだ分からないことはあるけれど。
課金アイテムさえ、ヒュプシュが手に入れれば攻略対象者達の好感度が上がり、ハッピーエンドに持っていけると思ったからだ。
しかし、まだ私の知らないところで私が疑問にも思わずに見過ごしていたコトが山のようにある。
その真相に辿り着くのはもう少し先の話である。
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地獄の番人 - 面白れぇじゃん・・・・すみません。とても面白かったです。 (2023年1月23日 20時) (
レス) @page22 id: 7578fd3293 (このIDを非表示/違反報告)
漆紫-urushi-(プロフ) - 好きです！（突然の告白） 応援してます！ お気に入り失礼します((꜆ ˙꒳˙)꜆ﾎﾟﾁ (2023年1月22日 16時) (レス) @page22 id: 6098977d7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：二 | 作成日時：2023年1月15日 19時
