45 ページ9
・
kn「シャオロンはな、自慢したかっただけなんよ。
俺は立派な社会人ですアピールを大先生にしとったやろ？」
「確かに」
ut「おい、結局何が言いたいねん」
勿体ぶるコネシマさんに痺れを切らしたのか、鬱さんが急かし始める。
kn「まあ要するに、
『自分よりクズでダメな奴』を上から見下ろすことに優越感を抱いて、
Aが言ってたみたいなキラッキラした目してたってこと」
.............................................
「おおお！納得！！納得！！！」
ut「いや、僕は納得いってないんですけど！！？」
kn「しゃーない、大先生。これも日頃の行いのせいや」
「いーや違うね！この理不尽という名の社会で逞しく生きている僕に尊敬を抱いていると言っても過言ではないだろう。
それならそうと早く言ってくれれば、僕もおすすめの本を教えてあげたのに......」
鬱さんは背中からスっと本を取り出した。
何それ、どっから出してきた。
てゆうかいつ持ってた。
まず本買えたの？万引きじゃないよね。
と疑問が飛び交ったが、一先ず置いておいた。
「えーっとなになに？
『ニート一年目の教科書』
『タンポポの美味しい食べ方レシピ』
『栄養素豊富の意外な食べ物図鑑』
...........................。」
なにコレ。
いや、ほんとナニコレ。
ut「僕が生活するのにとても重要な本ベスト3だ。
欲しいと言うなら、仕方ない......
一冊10000円で売ろうじゃないか！」
kn「ンなもん誰が買うか！！」
コネシマさんは鬱さんから本を奪い取ると、ビリビリと破り捨てた。
これだけを聞くとコネシマさんの行動は些かやりすぎに見えるが、鬱さんが持っていたのは本ではなく、
ただの『ノート』だったのだ。
要するに、これは鬱さんの手書きであって、なんの価値も持たない紙切れ同然の代物なのである。
ut「ああああああ！！！なんて事を！！弱者を蔑む哀れな野郎め！！」
床に散らばった本(ノートだが)であった紙切れを集めながら、コネシマさんを睨んだ。
kn「なんとでも言え！！
ったく.........此奴としゃべるとろくな事ない...｣
やれやれと呆れた顔でため息をつくのだった。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 375人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紛れもないシャオロンファンです - 絵 可愛いし我々だみたいな感じの絵柄ですね!!!めっちゃ好きです!!!ぜひ保存させていただきます!!! (2022年12月11日 7時) (
レス) @page16 id: 3c40b74053 (このIDを非表示/違反報告)
ぽてとさらだ - ワァァァァァイラスト最高です!!保存させていただきます!! (2022年8月11日 23時) (レス) @page16 id: 9b8d67ac12 (このIDを非表示/違反報告)
九尾 - 絵も上手いし物語も面白いってあなた様って神ですよね！？ (2022年7月10日 21時) (レス) @page16 id: 11a0afe11b (このIDを非表示/違反報告)
パンダ(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！保存させて貰います！絵がとても尊いです_:(´ω`」 ∠):_ (2022年4月3日 2時) (レス) @page16 id: c5ec546069 (このIDを非表示/違反報告)
あっきー - めちゃくちゃ面白いです！！しかも絵も上手いってどいうことですか！！最高じゃないですか！！できれば完結してほしくないです、応援しておりますね頑張ってください！ヽ(*´∀｀) (2022年2月11日 22時) (レス) @page16 id: 81c89ca802 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蒼空 | 作成日時：2018年11月10日 19時
