愛なんて、恋なんて (ページ12)

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第１０話ページ12

先生「(……合ってる)」

一応勉強は人並みに出来るからあんまり舐めないで欲しい

「加藤スッゲー！！」

などと男子からは言われるが、私は無視をする

「アンナのまぐれよまぐれ！」

女子はギャーギャー煩いし私はこの時間が大嫌いだ

ー井吹sideー

井吹「(この問題分かんねぇ……)」

俺が問題に悩まされているその時先生の怒鳴り声が聞こえた気がした。

「＿＿起きろ＿＿加藤！！」

アイツまた怒られてんのか、と彼女の方を見ると今にも起きたかのような顔をしていた

井吹「ふっ…」

面白くて、笑いそうになった。

先生「ついでに黒板にこの問題解いてこい！」

先生がそう言い、アイツは黒板の前まで来た

井吹「(アイツ、大丈夫か…？？)」

さっきまで寝ていたので、問題の内容は分からない……筈なのにアイツはその問題を完璧な回答で答えていた＿＿

井吹「(勉強は、出来るのか……)」

俺とは、正反対の彼女

だけど、何処か惹かれる＿＿

昨日言ったことも彼女は気にしていないようで

俺からもっと話しかけたら、彼女はどんな反応をするんだろう＿＿

今日は少し、彼女に興味を持った日。